キャラクター
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1)キャラクターの要素
「摩陀羅RPG」の世界におけるプレイヤーの分身ともいうべきプレイヤー・キャラクター(以下「PC」と表記)を構成する要素のうち、他のTRPGに比べて特徴的なものは以下の通りです。
- 年齢と「基準成功値」
年齢の設定は基本的に自由ですが、すべての行為判定の元になる数値(「基準成功値」と呼ばれる)に関わるのと、後に紹介するキャラクタータイプを選ぶ際に若干の制限があることに注意が必要です。
- 転生回数
「摩陀羅」の世界では、キャラクターが幾度も転生して別の人生を送ります。しかし、前世の能力を強く受け継いでいく結果、転生すればするほどPCの成長は早くなります(ありていに言えば、より少ない経験値で成長することができるのです)。ただし、作りたてのPCの転生回数は、もちろん0です。
- 「属性」と「業」
「摩陀羅」の世界の背景には、マダラ、ミロク、サクヤ、アガルタ、さらにそれらを取り巻く神話的存在等の対立構造があります。PCは、それらの勢力のいずれかに深く関わった者として生を受けているのです。その勢力を表わすのが「属性」であり、どの程度深く関わっているかを表わす数値が「業」です。
- 戦闘能力ポイントと瞬間戦闘力
「摩陀羅RPG」のキャラクターの戦闘に関する能力を表す数値は、2種類に分かれます。それが、戦闘能力ポイントと瞬間戦闘力です。いずれも高い方が有利です。
この使い方については、戦闘の項で詳しく説明します。
- 隙ポイントと負傷ポイント
「摩陀羅RPG」のキャラクターがダメージにどれだけ耐えるかを表わす数値で、やはり2種類あります。「隙ポイント/負傷ポイント:4/7」のように表記します。原則として、隙ポイントが負傷ポイントを上回ることはありません。これについても、戦闘の項で詳しく説明します。
- 背景
「摩陀羅RPG」のPCは、作成時点で既に何がしかの人生を送ってきています(まあ、どんなRPGでもそのはずなのですが)。作成され、ゲームを始める前に、PCがどのような人生を送ってきたか、それを簡単に決定してくれる「キャラクター背景決定チャート」が、「摩陀羅RPG」には存在します。チャートの指示どおりに10面ダイス(以下「D10」と表記)を振っていくと、波乱に富んだ人生があっという間にできあがります。例えば、
「両親は共に病死、たった一人の妹は流れ者に殺され、仲のよかった親友までも謎の死を遂げた」
とか
「現在の両親は実の親ではなく、実の母は出産時に死亡し、父は女を作って逃げた(って、それわ単に子供を捨てただけでわ)。双子の兄は表面上自分のことを好いていてくれるが実は殺意すら持っており、現在は行方不明。軽薄な幼なじみが普通に生活している」
とか、それはもう波瀾万丈な人生が次から次へと作れます。(最近のシステムにはよくあるって? まあいいじゃないですか)
2)キャラクタータイプ
「摩陀羅RPG」に登場するPCを作る際には、主として10種類のキャラクタータイプが用意されています。それらの概要は、以下の通りです。
- 旧ホウライ国:オロチ族戦士
「掌妙勁」と呼ばれる、いわゆる気功拳の使い手で、当然ながら素手の格闘にも秀でた戦士です。
- 旧ヨモツ国:イズモ族戦士
剣技に長け、掌妙勁も身につけている戦士です。掌妙勁を剣に乗せて戦う「霊妙剣」の技を編み出したのはイズモ族なのですが、最近では手に入り難くなったヒヒイロカネと呼ばれる希少金属(一種の超伝導物質との説もある)でできた武器でなくては「気」を乗せることができないため、技はやや衰退しているようです。
- 旧イカルガ国戦士
イカルガに伝わる殺人術「ケハヤ」の使い手であり、反応が早い、夜目がきくなどの特徴や、忍び歩きなどの隠密的技能を持っています。忍者系の戦士ですね。
- 旧ミンラ国戦士:野伏
聴力、バランス感覚、観察力、跳躍力などに優れ、罠の知識なども持ち、射出武器の腕前もかなりのもの。いわゆるレンジャー系の戦士です。
- 旧ソーマ国戦士
近接武器での戦闘に優れている他、薬学に関する知識を備えています。有効な薬品をいくらか携帯しています。
- 旧ホックル国戦士
騎馬民族であるホックルの戦士で、遠目がきき、自らも足が早い上に、戦馬を一頭持っています。
- 旧ウガヤ国戦士:霊戦士
自然の力を借りる「霊術」の訓練を受けた彼ら霊戦士は、十分に成長した暁には強力な存在なのですが、いかんせん他の一般的な戦闘技能については、他の者に遅れを取っているようです。
- 日修羅人
日修羅人の肉体は、生まれた時から必ずどこか1個所が欠損しています(彼ら自身はこれを「聖痕」と呼んでいます)。これを補うために、「ギミック」と呼ばれる人工の肉体を欠損部分に装着しています。
- 祈祷師/巫女
武器による戦闘はほとんど無理ですが、「霊術」に長けた術者です。男が祈祷師、女が巫女と呼ばれます。様々な事象の吉凶を占ったり、時に医者の代わりもする存在です。
- 妖術師
邪悪な霊力や異世界の力を借りる「妖術」の使い手です。社会から孤立し、隠遁している者が多いようです。
それぞれのタイプに応じて、所定の初期経験値が与えられていますので、それを使って技能や特徴、戦闘能力などの数値の成長を行なえば、キャラクターは完成します。
もちろん、10種類のうちどれも気に入らない、とおっしゃる自作派の貴方のために、1から作成するルールもありますのでご安心を。
3)特徴・技能
「摩陀羅RPG」には、数値化できない特徴(例えば目や髪の色等)を表す「特徴1」と、数値化できる特徴(足が早い、観察力が鋭い等)を表す「特徴2」があります。特徴1は、マスターが許す限りいくつ取っても構いません。特徴2は、必要経験値が定められているので、経験値を消費して獲得します。
また、戦闘以外の様々な行為に対する熟練度を表す「技能」も、所定の経験値を消費して修得します。これらは高ければ高いほど、後に説明する判定の際に有利になります。
4)キャラクターの名前
キャラクターに何と名前をつけるかは、もちろんプレイヤーの自由です。が、より「摩陀羅」っぽくするには、3音節で最後が「ら」で終わる名前を付けるとよいでしょう。例えば「マダラ」とか「ジャミラ」とか「ゴジラ」とか「ナギラ」とか。
さらに言えば、これにチーマー系が落書きでやるような当て字の漢字を当てはめれば完璧です。例で示せば「摩陀羅」「邪魅羅」「悟慈羅」「薙羅」とかそんな感じで。
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