無意識との対話

     
 現状が満足か不満足かを問われたら、多くの人は不満足であると答えるでしょう。

 人は不満を抱くことで現状を革新していきます。何か変化を起こそうと考える人は不満を持たなければなりません。

 一方、恒常的な不満は大きなストレスの原因となります。変化を求めるか、安定を求めるか、その心の動きだけでもストレスが生まれたり、軽減されたりします。ですので「癒し」を求める人は「現状に不満を持たないようにしよう」と考えたりします。しかし、これはうまくいかない。もし考えるのだとしたら「現状に満足している」と考えるべきです。しかし、これでは現状を革新していく力は生まれない。

 言葉で考えると不満を持つことと、心が安定していることとは相反することのように感じられます。しかし、その両立を図ろうとする人には矛盾なく両立します。自分にとってその両者が両立していく過程を観察します。その結果、革新するための意図を持つ心と、安定した心が両立するようになります。

 また、無意識は過去の心の動きが積もりつもって生まれてきたものです。その結果、感情が生まれてくる。なぜ自分にとってあることがうれしいのか、その原因はおそらく過去にあるでしょう。同様に楽しいことも、悲しいことも、嫌なことも・・・。感情の原因となる過去について知っていれば、たとえその感情が出てきても適切に対処できるでしょう。その無意識について考えます。さらに詳しくは「自分史を書く」の講座でおこないます。

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Healing Writing

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