自分は誰か

     
 あなたは自分が誰であるかを言えますか。

 たいていの場合、名前を言おうとするでしょう。しかし、それは名前であって名前のなかに含まれている意図や思いは伝わりません。名前はビンに貼ったレッテルのようなものです。ビンの中身が何かはレッテルだけではわからないものです。「いくら」と書かれたレッテルの貼られたビンの中身は「おいしいいくら」の場合もあり、「まずいいくら」の場合もあり、「醤油漬けのいくら」の場合もあり、レッテルが「いくら」なだけで中身がないこともあるでしょう。その中身を明らかにすることが大切なのです。

 自分が誰かをどんなに定義しなおしても、中身が違えば意味がありません。自分が誰かはその人の行動とともに表れてくるものであり、自分が貼ったレッテルと時々中身が合っているのか確認しなければなりません。

 自分の中身がポジティブで環境の意図に沿った場合、その人の生活は安定したり、楽しいものであったり、価値のあるものになるでしょう。

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