高野医院     

○平成28年5月14日(土)池上会館で午後2時から5時まで食育セミナー「これからの食育」を開催します。お誘い合わせのうえ、是非おいで下さい。

 現在脂質異常症蔓延して、国民の2人に1人が高コレステロール血症に罹患しており、30代の心筋梗塞脳梗塞はまれではなくなりました。心筋梗塞・脳梗塞で年間約15万人が亡くなっています。もちろん病気の原因は解明され、予防策は確立されていますが、国民に周知されていません。癌で年間約36万人が亡くなり、認知症に463万人が罹患していますが、米国や英国などでは、これらの病気の発症率も死亡率も減っています。日本では人間の生命と健康を守る政治が行われていない・・信じがたい現状を解説します。

 産業革命以降流通・保存などの近代技術が発達して畜産物の消費が増えて、小麦の消費が減り、食事が高脂肪食となり、心筋梗塞や生活習慣病が欧米諸国で蔓延しましたが、1970年代から栄養政策心疾患や生活習慣病などの予防医学に転換し、動物性脂肪・飽和脂肪酸(saturated fat・bad fat)の削減に取り組み牛乳・乳製品、肉の低脂肪化を国民に呼びかけました。米国では1970年から90年にかけて、牛肉の消費は2/3に牛乳の消費量は3分の1に減少し鶏卵生産者が廃業に追い込まれましたが、 血清コレステロール値は下がり心筋梗塞の罹患率も、心血管死も劇的に減りました。 欧米では和食もてはやされ、世界文化遺産に指定されました

「料理の起源 吉川弘文文庫 食肉の変遷と発達」  

「フード・ポリティックス 新曜社 もっと食べよう」 食品業界のためにつくられた栄養学
1917年農務省が発表した「食品の選び方」
「果物と野菜」、「肉類その他のタンパク質の多い食品(子どものための牛乳を含む」、「シリアルとその他のデンプン質の食品」、「菓子類」、「脂肪の多い食品」をバランスよく食べよう

「肉食文化と米食文化 講談社 過剰栄養の時代」 はじまるアベコベの栄養指導

予防医学になった栄養学
1977年 「わが国の食生活の目標」
1 果実、野菜、穀類(全粒)の消費をふやすこと。

2 肉類の消費をへらし、鶏や魚をふやすこと。
3 脂質の多い食品の消費をへらし、飽和脂肪の一部は不飽和脂肪にかえること。
4 成分無調整乳を無脂肪乳に切りかえること。
5 バター、鶏卵、その他のコレステロールの多い食品の消費をへらすこと。
6 砂糖や糖分の多い食品の消費をへらすこと。
7 食塩と塩分の多い食品の消費をへらすこと。

 厚生労働省はホームページ「脂質異常症を防ぐ食事」で牛乳・ヨーグルトが高コレステロール血症・脳梗塞・心筋梗塞の原因であることを認めました。乳脂肪分、卵黄、脂身の多い肉など飽和脂肪酸の多い食品を、少量でも体内のコエステロールを増やしやすいので注意が必要です、としています。


 日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版にも「肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす。1946年から全穀類、米の消費量は著明に減少し、牛乳、乳製品、肉類の消費量は著明に増加しており、食生活の欧米化が認められている。」と明記されています



 東京都予防医学協会の小児生活習慣病予防健診では小学4年生男子の17%、女子22%がLDL悪玉コレステロール値が140mg/dlを超えて高コレスエロール血症にすでに罹患していますが、さらなる心筋梗塞の若年化が懸念されています

 飽和脂肪酸の制限は摂取カロリーの7%E未満です。日本人は1日約2000Kcal摂取しており飽和脂肪酸は140Kcalまで、脂肪は1gで9Kcalですので1日15.5gまでとなります。乳脂肪分は3.8%、飽和脂肪酸は2.33%ですから牛乳給食200mlに4.66g飽和脂肪酸が含まれ、摂取カロリーの2%を牛乳給食からの飽和脂肪酸がしめています。

 大森医師会小児生活習慣病健診では85%の児童が飽和脂肪酸摂取過剰で、飽和脂肪酸摂取の50パーセンタイルは9%Eに達しており、東京大学社会予防疫学佐々木敏教授は危機的状況と話しています。飽和脂肪酸の半分を牛乳・乳製品から摂取していました

 大森医師会小児生活習慣病健診の学会発表の抄録です

健診結果を説明した学校保健委員会報告書の配布を大田区教育委員会から拒否されてしまいました。

 小児生活習慣病改善訴訟:上記健診結果の保護者への説明を大田区教育委員会から阻害され提訴した。

 厚生労働省の調査でも、児童・生徒の飽和脂肪酸摂取量は1日20gを超えています。

 米国の食事のガイドラインでは乳製品は低脂肪か無脂肪を選択するように呼びかけられていて、 英国や米国では 、学校給食での牛乳と食パンの提供を禁止しています

 米国年次報告書で全体的な癌発症率の持続的低下を発表ーアメリカ国立がん研究所

 癌は生活習慣病で、予防できます。日本で増えている、大腸癌、乳癌、前立腺癌、肺癌は、米国では減っています。これらの癌の共通のリスクが、動物性脂肪・飽和脂肪酸です

 アルツハイマー病のリスク、食事で劇的に減少可能−ロイタ−通信
日本の認知症患者さんは462万人を超えましたが、米国でも英国でもアルツハイマーの罹患率は減っています。予防できます。 アルツハイマー型認知症も飽和脂肪酸がリスクとなっています

 国連食糧農業機関と世界保健機関のコーデックス委員会は、加工食品に飽和脂肪酸含有量表示を義務づけを発表して、香港、韓国、台湾、米国、EUなど、中国と日本を除く多くの国で表示を義務づけていますが、日本の乳業界などが断固反対して、消費者庁は義務化ではなく推奨・任意表示とする方針です。日本企業は輸出商品には表示していますが、国内向けには表示義務化を拒否しました。

 日本動脈硬化学会は栄養成分表示に関する声明を発表し、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロールの表示義務化をただちに行うように求めていましたが、退けられました。先進国と言えるでしょうか?


経鼻内視鏡を導入しました。内視鏡検査がだいぶ楽になりました。
日曜日午前中も診療しております

○アクセス  ○診療情報と休診のお知らせ  ○院長のプロフィール     

欧米で減り日本で増える・心疾患・生活習慣病と認知力・学力・骨折と食物の関係  

○WHO : Global Strategy on Diet, Physical Activity and Health 2015
穀物(炭水化物)の摂取を増やし脂肪(おかず)を控える


○WHO/FAO Diet,nutrition and the prevention of chronic disease
生活習慣病や心筋梗塞などの原因は解明され、有効な健康政策も確立されている

○シアーズ博士夫妻のベビーブック:知能と情緒を育む食育  

○ワイル博士の医食同源 日本の読者へ:全米ベストセラーの日本語版  

○疾患予防の栄養学 ○欧米諸国の栄養政策  ○ 食品成分表へ     

○デンマークは牛乳に健康に悪い食品による財源確保として脂肪税を課税しています。  

○牛乳給食を中止した福井県は体力テスト、学力テスト:全国1位  

○ 幕内秀夫先生「おむすび通信」子供の体が危ない!高コレステロール血症
 

○ おむすび通信2月号 子供の体が危ない 癌について  

○ おむすび通信4月号 子供の体が危ない 骨折・骨粗鬆症 

○ おむすび通信6月号 牛乳村の実体:論文捏造・業務上過失致死傷  

○日本酪農乳業協会と日本乳業協会の医師法違反・捏造論文・業務上過失致死傷  

○ おむすび通信8月号 牛乳の知られざるリスク:学力低下・情緒障害・認知症

○ おむすび通信10月号 子どもを病気している’栄養学’

○ 味噌生販協議会新春総会での講演が食品産業新聞に掲載されました  

○平将明衆議院議員の栄養政策(学校給食)に関する質問主意書  
○栄養政策に関する要望書  

○古川俊治参議院議員の学校給食用牛乳に関する質問主意書
○答弁書:昭和29年の酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律により普通牛乳を提供しているそうです

健康志向に合わせた欧米諸国の畜産品種の歴史  

○学校給食から生活習慣病予防をへ  ○WHOの粉ミルク規制  

○専門領域 消化器
  ○経鼻内視鏡検査
  ○胃のお話(機能的胃腸症、慢性胃炎、胃癌)  

○膵臓のお話  ○メタボリックシンドローム  ○食べ物と成人病、癌 健康情報の見分け方  

○東京都の保健政策部長は平成25年11月21日と平成26年3月18日の都議会厚生委員会で、飽和脂肪酸に関する啓発活動を求めた田中健議員の質問に対して、飽和脂肪酸は心筋梗塞の原因ではなく、病気の予防になるとの見解を繰り返し、佐々木敏教授や、日本動脈硬化学会の先生方から大きな誤認であるとの指摘を受けました。病気で亡くなった方、障害を負った方、困っている家族に対して、東京都は償いを行うべきであることを自ら認めたような答弁です。

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