名称 | 内容 | 特徴、特記 |
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正官格 | 用神が正官である場合。 | 時柱にあった方がよい。正官は病があり薬があってはじめて貴命となる。 |
偏官格 | 用神が偏官である場合。 | 主に月柱にある場合をいう。 |
時上一位貴格 | 時柱にただ一つの七殺がある場合。 | すべての格に優先して採用するべきとある。 |
官殺去留格 | 官殺が命式に混じっている場合、官殺どちらか一方を合去したり剋制したりして作用をなくす格 | 正官格、偏官格の付録という扱い。 |
月支正財格 | 月柱に正財用神がある場合。 | 日主に隣接した方がよい。 |
棄命従財格 | 日主が弱く財が非常に強い場合。 | 身強になる行運を忌む。月支正財格の付録。 |
時上偏財格 | 時柱に偏財用神がある場合。 | 時上に一位のみあるのがよい。 |
月偏財格 | 月柱に偏財用神がある場合。 | 時上偏財格の付録? |
傷官格 | 用神が傷官である場合。 | 本文参照。 |
食神格 | 用神が食神である場合。 | 本文参照。 |
印綬格 | 用神が印綬偏印である場合。 | 本文参照。 |
陽刃格 | 用神が羊刃劫財である場合。陽日生まれの場合のみ。 | 本文参照。 |
比劫建禄格 | 月令が建禄である場合。または用神が比肩劫財である場合。 | 本文参照。 |
専禄格 | 甲寅、乙卯、庚申、辛酉日生まれ。 | 七殺の行運を忌む。 |
雑気財官印綬格 | 月支に辰戌丑未の土支がある場合。 | 月支が財で喜神の場合は冲を喜ぶ。 |
時墓格 | 時支に墓がある場合。 | 「命理正宗」にはタイトルはあるが、はっきりとした解説はない。 |
金神格 | 時干支が癸酉、乙丑、己巳の場合。このような場合は甲己日である。 | 七殺羊刃があれば貴命。ただし時と場合による。 |
飛天禄馬格 | 庚子、壬子、辛亥、癸亥日で亥子が多いこと。 | 官星、合刑冲を忌む。 |
倒冲禄馬格 | 丙午、丁巳日で午巳が多いこと。 | 官星、合冲を忌む。 |
子遥巳格 | 甲子日甲子時生まれ。 | 巳、官殺、西方運、合冲刑剋を忌む。 |
丑遥巳格 | 辛丑、癸丑日生まれで丑が多いこと。 | 巳、官殺、合冲刑剋を忌む。 |
壬騎龍背格 | 壬辰日で辰が多いこと。 | 辰が多いのは貴命、寅が多いのは富命。 |
井欄叉格 | 庚申、庚子、庚辰日で地支に申子辰がそろうこと。 | 壬癸巳午、丙丁の行運を忌む。 |
六乙鼠貴格 | 乙亥、乙未日丙子時生まれ。 | 一般には乙日丙子時生まれで財官がないものをいう。官殺刑冲を忌む。 |
六陰朝陽格 | 辛亥、辛丑、辛酉日戊子時生まれで、官殺がなく、時支以外に子のないこと。 | 西方運を喜び北方運を忌む。 |
刑合格 | 癸亥、癸卯、癸酉日甲寅時生まれで、命中に戊己庚辛のないこと。 | 早年から発達する。 |
合禄格 | 戊日庚申時生まれで、甲丙寅卯のないこと。また癸日庚申時生まれで、戊巳丙のないこと。 | 秋冬生まれがよい。 |
曲直仁寿格 | 甲乙日で地支に寅卯辰または亥卯未がそろい官殺がないこと。 | 東北運を喜び西方運、刑冲を忌む。 |
稼穡格 | 戊己日で地支に辰戌丑未がそろい官殺がないこと。また土支以外に巳午未が多いのも採る場合がある。 | 火土運を喜ぶ。また西方運もよい。多くは富貴となる。 |
炎上格 | 丙丁日で地支に巳午未または寅午戌がそろい官殺がないこと。 | 金水運、冲を恐れる。富貴の命とは言いがたい。 |
潤下格 | 壬癸日で地支に亥子丑または申子辰がそろい官殺がないこと。 | 東南運、土運、冲剋を恐れる。富貴の命ではない。 |
従革格 | 庚辛日で地支に申酉戌または巳酉丑がそろい官殺がないこと。 | 南方運を忌む。富貴の命ではない。 |
年時上官星格 | 年柱または時柱に弱い正官があること。財があればなおよい。 | 財官運を喜び、傷官、七殺運を忌む。 |
従化格 | 化する五行が強く、それを剋する干のないこと。 | 化する五行を強める行運を喜び、弱める行運を忌む。 |
夾丘拱財格 | 日干と時干が同じで日支と時支が一つおきで挟む支が財である場合。ただし挟む支が命中にないこと。例えば癸酉日癸亥時は戌をはさみ、戌中の丁が財となる。 | はさむ支の行運や冲をおそれる。張楠はこの格は考えなくてよいと言っている。 |
歳徳扶殺格 | 年柱に七殺があり、身旺であること。 | 七殺が強ければ抑え、弱ければ扶助する行運がよい。あえて格とする必要はない。 |
専財格 | 甲日己巳時生まれであること。 | 財官を喜び、比劫を忌む。 |
日徳格 | 甲寅、丙辰、戊辰、庚辰、壬戌日生まれ。 | 刑冲破害、官殺、魁[ゴウ]を忌む。張楠は間違いであると言う。 |
日貴格 | 癸巳、丁亥日で昼生まれ、丁酉、癸卯日で夜生まれであること。 | 刑冲破害、空亡、魁[ゴウ]を忌む。張楠は意味がないと言う。 |
魁[ゴウ]格 | 壬辰、庚戌、庚辰、戊戌日生まれ。 | 刑冲財官を忌む。魁[ゴウ]が重なれば権力を掌握する。張楠は間違いであると言う。 |
六壬趨艮格 | 壬日生まれで地支に寅が多いこと。 | 申亥、刑冲剋破を忌む。壬日壬寅時生まれは貴。張楠は間違いであると言う。 |
六甲趨乾格 | 甲日生まれで地支に亥が多いこと。 | 巳寅、刑冲を忌む。印綬(水)を喜ぶ。張楠は間違いであると言う。 |
勾陳得位格 | 戊辰、戊子、戊申日生まれで水局があること。己卯、己未、己亥日生まれで木局があること。 | 刑冲殺旺を忌む。子卯運を喜ぶ。張楠は間違いであると言う。 |
玄武当権格 | 壬寅、壬午、壬戌日生まれで火局のあること。癸巳、癸丑、癸未日生まれで土支が多いこと。 | 冲破、身弱を忌む。身強で財官を喜ぶ。張楠は間違いであると言う。 |
財官双美格 禄馬同郷格 | 壬午、癸巳日生まれで日主が強いこと。 | 財官食傷を喜び、極端に身旺になる運や支冲を忌む。貴命よりも富命になりやすい。 |
拱禄格 | 丁巳日丁未時、己未日己巳時、戊辰日戊午時、癸亥日癸丑時、癸丑日癸亥時の5通り。 | 建禄が顕れるのを忌む。身旺印綬食傷を喜び、日時を刑冲するのを忌む。張楠はあまり重要視していないようである。 |
拱貴格 | 甲申日甲戌時、乙未日乙酉時、甲寅日甲子時、戊申日戊午時、辛丑日辛卯時の5通り。一説に壬辰日壬寅時も。 | 挟まれた支が顕れるのを忌む。身旺印綬食傷を喜び、日時を刑冲するのを忌む。張楠はあまり重要視していないようである。 |
日禄帰時格 | 甲日丙寅時、丁日丙午時、戊日丁巳時、己日庚午時、壬日辛亥時、癸日壬子時の6通り。一説に庚日甲申時も。 | 官、偏印、比肩、刑冲合を忌む。財、食傷を喜ぶ。 |
四位純全格 | 地支に寅申巳亥がそろう場合を四孟格(四生格)、子午卯酉がそろう場合を四正格、辰戌丑未がそろう場合を四庫格という。 | 男性に吉、女性に凶。 |
天元一気格 | 四柱がみな同じ干支であること。 | 富貴の命だが、例外は2日。辛卯日生まれは貧命もしくは夭命、甲戌日生まれは小吉。 |
天干順食格 | 月干は年干の食神、日干は月干の食神、時干は日干の食神であること。また地支に食神が多いこと。 | 富貴の命? |
地支拱夾格 | 4つの地支が一つおきに並んでいること。 | 富貴の命? |
両干不雑格 | 年柱と日柱、月柱と時柱が同じであること。 | 貴命。 |
一気生成格 | 年柱と月柱、日柱と時柱が同じであること。 | 珍しい命式である。富貴かどうかは? |
三合聚集格 | 四柱のうち三柱が共通の干または支または納音をもつこと。 | 通常の喜忌で判断する。張楠は格として意味はないことを示唆する。 |
福徳格 | 陰日生まれで地支に巳酉丑がそろうこと。 | 概して冲剋を忌む。福徳秀気格ともいい、富貴にして徳を有するとされる。張楠のコメントなし。 |