高野医院     



 生活習慣病は、日本では昭和40年頃から問題となりましたが、世界的には初めて電気や鉄道、自動車などが普及し、社会が工業化してインフラ整備を行った米国で1950年代から流行が始まりました。交通機関が発達して遠くに早く行けるようになったマイナス面としての運動不足、穀物など限られた食物しか備蓄出来なかった時代から冷凍保存、流通が発達しておいしい食物を食べられるようになったマイナス面としての高脂肪食化が原因です。

 米を主食として野菜、海藻、豆類、魚を副食として食べる日本本来の食生活が低脂肪で世界のお手本になっています。穀物を増やし主菜つまり脂肪の摂取を控えて、畜産物:動物性脂肪:飽和脂肪酸を魚・豆類:不飽和脂肪酸に替えるのが鍵ですが、日本では日本本来の食生活を素食として米に偏らず主菜・副菜をバランス良く食べようと、肉、牛乳や卵を大事な栄養素と位置づけて、動物性脂肪の摂取が推奨されています。このことが日本で心筋梗塞・脳梗塞・ガン・認知症などが増えて、勤労・育児世代に広がっている理由です。

日本医師会:メタボリックシンドロームの予防と改善のために
ごはんを中心とした食生活は優れた肥満予防対策


 日本では脂質異常症が蔓延して、国民の2人に1人が高コレステロール血症に罹患しており、30代の心筋梗塞・脳梗塞はまれではなくなりました。心筋梗塞・脳梗塞で年間約15万人が亡くなっています。しかし、病気の原因や予防策が国民に周知されていません。癌で年間約36万人が亡くなり、認知症に463万人が罹患していますが、米国や英国などでは、予防法の周知により、これらの病気の発症率も死亡率も減っています。

日本医師会雑誌 : しなやかな血管を保つ日本型食生活 

厚生労働省はホームページ 
「e-ヘルスネット」 では 3.飽和脂肪酸の摂取量を減らすためには に、肉は赤身のものや脂身を取り除いて食べましょう。牛乳も低脂肪乳にするとよいでしょう。 と注意しています。 

 日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版にも「LDL-Cを低下させるためには、飽和脂肪酸を減らすた分、不飽和脂肪酸の摂取を増やす」「肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす。1946年から全穀類、米の消費量は著明に減少し、牛乳、乳製品、肉類の消費量は著明に増加しており、食生活の欧米化が認められている。」と明記されています



東京都予防医学協会の小児生活習慣病予防健診では約2割の児童が大人の基準の高コレステロール血症に罹患しています。

 
大森医師会小児生活習慣病健診では85%の児童が飽和脂肪酸摂取過剰で、飽和脂肪酸摂取の50パーセンタイルは9%Eに達しており、東京大学社会予防疫学佐々木敏教授は危機的状況と話しています。飽和脂肪酸の半分を牛乳・乳製品から摂取していました

 大森医師会小児生活習慣病健診の学会発表の抄録です

健診結果を説明した学校保健委員会報告書の配布を大田区教育委員会から拒否されてしまい、生活習慣病の予防法の周知を求め小児生活習慣病改善訴訟中です。


経鼻内視鏡を導入しました。内視鏡検査がだいぶ楽になりました。
日曜日午前中も診療しております



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○ WHO : Global Strategy on Diet, Physical Activity and Health 2015

穀物の摂取を増やし総脂肪を控え飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に替える
  

○上記日本語訳 食事・運動と健康に関する世界戦略

○WHO/FAO Diet,nutrition and the prevention of chronic disease
生活習慣病や心筋梗塞などの原因は解明され、有効な健康政策も確立されている


○上記の日本語訳 食事・栄養と慢性疾患の予防



○米国における一人あたり飲用乳量の推移です
1970年代以降普通牛乳の消費量は激減しています。


○米国の学校給食の規則です
P2501 Fluid Milkの2段目 This proposed rule would no longer allow schools to offer whole milk
or reduced-fat (2% milk fat) fluid milk as part of the reimbursable meal.
普通牛乳や2%脂肪含有乳の提供は禁止されています。

○アメリカ政府による日本語での食事目標 マイ・プレートの盛り合わせ 10項目     
野菜、果物、全粒穀物が推奨され、牛乳は低脂肪か無脂肪にする、固形の脂肪を含む食品を避けるなど、良い食品と避けるべき食品を明確に示しています。


○畜産振興を目的とした日本の学校給食・栄養指導    

○国民1人・1日当たりの(昭和40年から平成19年)の熱量及び、たんぱく質・脂質・炭水化物熱量比率
熱量比率でたんぱく質は12%と昭和40年から変化なく、脂質が16%から29%に増え、炭水化物は72%から58%へと減り高脂肪食化しています。たんぱく質は穀物や豆類からの植物性たんぱく質が動物性に替わっただけで増えていません一般に動物性たんぱく質と言われている畜産物は、現在の栄養学では高脂肪食と呼ばれています。穀物を中心とした食生活が低脂肪食として推奨されています。


○米国年次報告書で全体的な癌発症率の持続的低下を発表
日本で増えている乳がん・大腸がん・前立腺がん・肺がんなどは、畜産物の消費が発症と関係しており、米国では1980年頃から減っています。


○認知症は減っている、という話       
米国や英国では認知症の罹患率も1980年頃から半減しています。高脂肪食、特に飽和脂肪酸が発症を増やし、魚に予防効果があります。魚を食べると頭が良くなるのも確認されています。


○食べ物の歴史食べ物の歴史と疾患予防栄養学の普及

○シアーズ博士夫妻のベビーブック:知能と情緒を育む食育  

○ワイル博士の医食同源 日本の読者へ:全米ベストセラーの日本語版  

○疾患予防の栄養学   ○ 食品成分表へ     

○食品成分表示:日本だけで見送られた飽和脂肪酸の表示 

○日本酪農乳業協会と日本乳業協会の医師法違反・捏造論文・業務上過失致死傷  

○ おむすび通信8月号 牛乳の知られざるリスク:学力低下・情緒障害・認知症

○ おむすび通信10月号 子どもを病気している’栄養学’

○平将明衆議院議員の栄養政策(学校給食)に関する質問主意書  

○栄養政策に関する要望書  

○古川俊治参議院議員の学校給食用牛乳に関する質問主意書
○答弁書:昭和29年の酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律により普通牛乳を提供しているそうです

健康志向に合わせた欧米諸国の畜産品種の歴史  

○厚生労働省の調査でも、児童・生徒の飽和脂肪酸摂取量は1日20gを超えています。

○学校給食から生活習慣病予防をへ  ○WHOの粉ミルク規制  

○専門領域 消化器
  ○経鼻内視鏡検査
  ○胃のお話(機能的胃腸症、慢性胃炎、胃癌)  

○畜産振興を目的とした日本の学校給食・栄養指導

○膵臓のお話  ○メタボリックシンドローム  ○食べ物と成人病、癌 健康情報の見分け方  

○東京都の保健政策部長は平成25年11月21日と平成26年3月18日の都議会厚生委員会で、飽和脂肪酸に関する啓発活動を求めた田中健議員の質問に対して、飽和脂肪酸は心筋梗塞の原因ではなく、病気の予防になるとの見解を繰り返し、佐々木敏教授や、日本動脈硬化学会の先生方から大きな誤認であるとの指摘を受けました。病気で亡くなった方、障害を負った方、困っている家族に対して、東京都は償いを行うべきであることを自ら認めたような答弁です。


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