我が病巣 〜連敗続きの闘病記

一番下へ



2003/9/16(火)
シグマのフィッシュアイを修理に出す。余計な出費を招いたのは痛いが、使う時には使うので致し方なし。ついでに、 このEX初期型の伏せて置けないわ窓から撮ろうにもガチガチ当たって邪魔だわの造り付けフードを、現行タイプに換えられないかと試しに訊く。 問い合わせてくれるも、駄目とのこと。しかしなーんか、純粋に技術的な問題ではなさそうな気も。

2003/9/15(月)
福岡空港へやって来て、空港の周りをウロウロ。全装備では辛いので三脚と使わないものをロッカーに放り込んでいたのだが、 戻って来て開けて取り出そうというところで、シグマの15mmフィッシュアイがポロリと自由落下。クッション袋の中で、カラーン、とリアキャップの飛ぶ音。 う・・・・・ともかく取り出す。一見無傷に見え一通りの動作もするも、中身は分からんし、カメラへの脱着がどうも渋い。マウントに歪みが出たらしい。あーあ。 汁モノを入れてる人がいてそれが漏れてトラブルに巻き込まれるといけないので念の為ロッカーは最上段を選ぶべし、 とその昔種村直樹著「鉄道旅行術」(笑)で読んだのをこれまで実践して来た私であったが、今回ばかりはそれが裏目に出た格好・・・。尤も己の不注意なんだが。 ◆チェックインを済ませ身軽になったところで、地下鉄で博多へ。ヨドバシ博多店。ともかく中へ入り、まずはトイレで用足し。 全店制覇タイトル奪還の瞬間である(馬鹿)。マーキングかよ。さて、やはり幻の「カメラ博物館」はここにも出来なかった。 例のテーマソングは歌詞がローカライズされているようで、余所者にはでんでん解らづ。札幌以来か。品揃えは同じだし、何もわざわざここで見るという物も無く、 とりあえずささやかな中古コーナーなんぞ流すも、疲れているせいかシグマの歴代レンズキャップにも食指が動かづ。結局昨日下ろしたCR123Aをポイントで購入。 ポーカーフェースの下、最も新しい店舗で超初期のポイントカードを提示する内心「ふふん」といった気分など、レジの店員氏は知る由も無い。

2003/9/14(土)
歳を食った。別に何かくれとアピールするものではないが、そんなこと書いたら書いたで逆説的アピールと取られてしまう可能性もあり聊か面倒臭い。 さて今日も鹿児島空港。朝に送迎デッキでIX Eに100〜400IS着けてると、ISがガタガタ。ひょっこん、ひょっこん、と左右に揺れお話にならづ。参ったな。 電池のゲージが半分になっていて、これなのかと電池を交換するも改善せづ。さーらーに、28〜135mmISでも全然ダメ。なんだ、なんだなんだ、 昨日はバリバリ使えてたのに。バスのトランクで揺られてるうちにおかしくなったのか、こりゃ来週末は修理かな・・・・・んが、 別の場所へ移動した後にまた着けてみると、これがケロッと直ってる。そういえば・・・・・以前丘珠空港でレーダー波にやられたことがあった。 今回、くるくる回るレーダーの動きと同調する風はなかったのだが、なーんかありそうだ。なーんか。

2003/9/13(土)
鹿児島。ご苦労なことである。さてキヤノンで直してもらったEOS−3、いよいよ本調子の見せ所。テレエースPRO300の2倍かましである。 エクステンダーでは2倍ともなるとAFを切られてしまうところ、テレエースに例の裏技かませば、AFは生きる。無論動作は厳しくなる理屈だが、 晴れた昼間の条件とはいえ、これがビシバシ追ってくれる! 45点で! ウハウハである。全弾命中である。完全勝利である。・・・・・ちうか、 最初からこれをやるつもりで昨年の夏にEOS−3を求めたハズだったのであるが。くぅぅ。

2003/9/6(土)
久しぶりにG1を連れ出す。ガツガツしないでこの軽快さで過ごしてみたいものだが、なかなか難しい・・・。 もひとつ。すごく久しぶりに、サムライZ-Lを。これがなかなか独特の世界でよろしいのだが、ハンドストラップが劣化でベタベタし始めている。 これが無ければ取り落とすという程ではないながら、交換部品などありそうもなく、さてどうしたものか。

2003/9/5(金)
きむらの催しに立ち寄ってみる。もう終わり間際で中古コーナーも大方片付いている風、各メーカーの来ているフロアを巡るも、 Kissデジはまだ無いようで、他に見たいものも無く・・・。一頃のようなときめきを覚えないのは、己の冷め加減なのか、それとも業界の空気なんだろか。


2003/8/31(日)
地元のヨドバシで、Kissデジのカタログがあったので貰う。発売前にどっさり用意するなどと、これまでなかなか無かったように思うのだが、 どうやら本気でペンタを潰しにかかるつもりらしい。(ぉ 広角多用者としては、互換を保つなら135フルサイズじゃないとなー、との思いはあるのだが、 まだまだまだまだ、そんなものは雲の上。いずれ下へ降りて来るのだろうとは思うけれど、遠い先の話なのだろう。で、現実的なところでは10Dか、 型落ちD60で安く上げといったところなのだろうけれど、まだまだ銀塩に未練タラタラなのもさることながら、 また常々「センサーとファインダー光学系が小さいならIX Eみたいなの出してくれ」と口癖にしている身からすれば、どうにも重ったるくていけない ・・・・・そもそも値段からして重いんだが。そこへとうとうKissデジ。これは気になる。かつてD30が「デジ一眼のKiss化」と言われていたけれど、 本当のKissデジを見てしまうと、アレはモノの喩えというにも随分誇張したものだったなと、今更ながら思ってみたり。 ◆さて、スペック的には「Kiss」と銘打つからにはそれなりながら、こっちとしてもIX E位にしか考えていないから、十分なもの。 連写が2.5コマ/秒というのはいいとして、4コマで処理が追い付かなくなるというのが、さすが(苦笑)。結構際どい。 そしてもうひとつ気になる、EF−S玉。とうとうキヤノンも専用玉を用意してきた。フルサイズへ向かうと思われたところへこんなもの出して、 ニコンを横目に市場の反応を窺っている風だけれど、これは先が読めなくなって来そうだな・・・。で。モノは相談なんだが、どうにかIX Eには使えないものか?

2003/8/23(土)
京都から新快速で新大阪へ向かっていた。一旦大阪へ出て地雷原を巡るには時間が半端、ヨドバシ寄る理由も無し、旭屋(ぉ 行くのもかったるい、 さてどうしたもんかなー、と思案しているうちに高槻着。高槻・・・なんか丁度良さそうな街。何が丁度良いのか? 早速列車を飛び降りて、 ソレと思しき方へ歩く。スーパーマーケットを見付け、売り場を検索・・・無い。よし次、別のスーパーで検索・・・無い。ついでにコンビニ・・・無い。 アーケード街に入るとお菓子の安売り店・・・うー、無い。あまり深追いしても空振りしそうな気がしたので、今度は駅の逆サイへ。西武の地下にスーパーが。 さてどうか・・・・・ををを! ◆「食べルンです」。知る人ぞ知るお菓子である。雑誌の面白お菓子方面の記事でその存在を知ったのは、10年以上前になると思う。 その名の通り「写ルンです」を模したパッケージ。商品化にあたり富士フィルムにお伺いを立てたところ、OKが出ただけでなく、 富士フィルム側で販促品に起用したとの伝説も聞く。オリオンというメーカーは、調べると結構記憶に残るお菓子をリリースしているようである。タバコの形のヤツとか。 ◆御堂筋線の梅田駅構内のオリオンのショーウィンドウに、「食べルンです」を見付けて唸ったのも、やっぱり10年くらい前のことだったが、 しかしこれが、探してみるとなかなか見つからなかった。まあそう根詰めてたわけでは無いんだが・・・・・まず当たったなつかし系の駄菓子屋に無かった。 たまたま市場に入った折、駄菓子の卸があってオリオンの品も置いていたので訊ねてみたら、知らないと言われた。関東には無いのか、 関西のリアルな駄菓子屋を当たるか、通販しかないのか、などとウダウダ考えていたのだったが、要はツボ、なのであるな。閃くのが遅過ぎ。 ◆傍目にはどう映ったか知らないが、口元が緩んでしょうがなかった自覚はあった。誰かに先を越されるのではと妄想を抱えつつ入口へ取って返し、 カゴを持って急いで引き返す。躊躇することなくガサガサガサと大人買いモード。いかにも富士らしい緑色の方がやっぱり欲しかったのだが、 それは十分沢山あったので適当に放り込んでから、ついでに青紫色の方のも数個だけあったのを買い占め。もう止まらないんである(馬鹿)。 それでも総額¥1Kにもならず、せいぜい本物1つ分(笑)。しかしなんであるな、通貨レートの安い国で豪遊するようなはしたなさを、そこに見るような気も。うーむ。

2003/8/21(木)
シグマ14mmが上がってきたとのこと。大至急のハズがしっかり3週間・・・・・盆休みが邪魔したか。ともかく品物を受け取りに。 デモ機で試しますかと店員氏、しかし問題は手元の個体、ここのデモ機では預ける前も再現が難しかったわけで・・・・・ともあれデモ機では大丈夫。 と、「シグマ? シグマ?」と横から見知らぬ人が割り込んできた。シグマですが何か? EOS7の不具合でしょそれなら無料で直してもらえますよ ・・・・・いやぁ、そういう段階じゃないんですがね。そんなこともありつつ、早速手元のEOSで試す。ふむふむ、上々。

2003/8/3(日)
修理後初めてA−1を連れ出す。えらく久しぶりの出動は、これまた久しいベタな鉄など(笑)。かつてならモードラ装備で行くべきだったろうが、 単三12本下ろすのもなー、とワインダーにする。古き良き日的にサンゴーナナマルを軸に、ワイドはちょっとズルして20〜35mm、 テレはずっとA−1と共にしてきた、70〜210mm。これに一応、高速玉として50mmと85mmm。5本にもなってしまうも、 EOS的感覚からすると、それぞれがコンパクトなのでこれが意外と嵩張らず。その引き締まった造りのレンズは、交換する手間さえ心地良い。 ただ、自身が補正ダイヤルくるくるスタイルに染まってしまっているので、イチイチロックの利いたダイヤルの操作はもどかしく、 AEロックボタンを押し続けるのも億劫。よくもまあこんなの使ってたよな、などと思う心の傲慢を恥じつつ、あらためて当時目指していたものを、想う。 ◆さよなら列車を多摩川でぱちり、ついでにイベント会場へ。人がごった返している様を納めたりしつつ、フィルム交換していると、声をかけて来る人あり。 見ればその人の首にも、A−1。単に新しいのを持っていないというのではなく、拘りで使っている風。その目に適ったといったところらしかったが、 たまたま、その時私の個体に20〜35mmというL玉が付いていたことも、関係していたかも知れない。見ればその人は14mmのL玉!  昨日今日のFDユーザーではないようで、そのA−1もワンオーナーの個体だそうである。私より半年ばかり後の購入らしかったが、 シリアルを見せてもらうと8万くらいの差。リアルタイムでブイブイ言わせていた頃ではあった。なんでも、Newばかり40本くらい持っているという ・・・・・恐れ入る前に、どんな集め方してるのか謎。ラインナップを思い巡らしてみるも、うーむむ、まさか幻の1200mmなんかもあったりするんだろか。 ◆シャッター鳴きのことなどなど、犬の飼い主同士のような会話のあと、大事に使いましょうね、と言って別れた。そういえばかつて、かの写真機家氏は、 ライカは人を引き付ける力がある、と仰せであったか。その内容からして、A−1あたりと何が違うのかよく解らなかったが、それは持たざる者の想像力の貧しさなのであろう。 まあ確かなのは、時代やら置かれた状況で「サイン」となり得るカメラはあるということで。尻ポケットのバンダナとかみたいなもんだろか。(ぉ


2003/7/28(月)
EOS7対応後動作が怪しくなった、シグマ14mmを出す。ペンを持ったまま白紙の用紙の前に固まってる店員氏、新人君なのかいな。 不安になってきたので、デモ機に着けさせてもらって再現を・・・・・あれれれ? ちゃんと動いてら。2、3台試す・・・・・うーむむむむむ、 家では絶不調だったんだが。1でも3でも7でも、絶不調だったんだが。まさか接点が汚れてたのか!? 汚れて帰って来たのか?  そうこうするうち、1台のEOS−3で一瞬だが再現。こんなんです、ととりあえず説明は出来たが、どうなんだろね・・・・・ 用紙に「再修理」と書く店員氏、コラコラ修理に出してたんじゃないってば。

2003/7/26(土)
あれだけ大騒ぎして間に合わせたEOS−3と100〜400mmだったが、ところがどっこい、大雨である。地震である。なんてこったい・・・。

2003/7/24(木)
時間をこじ開けて、SS訪問。来意を告げると窓口氏は奥へ消え、たかがブツを取って来るだけだろうにとちょっと思うくらい待つ。 到着したばかりで伝票の整理なんかがあったのか、内容を確認していたのか、しばらくして窓口氏が手にしてきた物体は、2つ。原因が判ったところで、 EOS−3も速攻直して下さった由。くぅぅぅ、心遣いが沁みる(涙)。 ◆度々思い起こすのである、かつて住友三角ビルの地下にあった頃の一時期・・・・・ビデオカメラのデモ用モニターでTV番組見ていた連中のことを、 簡単な質問にイチイチ奥の誰かへ訊きに行き待たされた挙句質問をロクに聞いていないものだから頓珍漢なコトを答え無限ループ入ってたネーチャンのことを、 臆面もなく「出向なので判りません」という名言を吐いたおっさんのことを、不良品交換のクセに代金を「免除」などと偉そうに言った勘違い野郎のことを、 デジタルコピー機でスライドの出力を頼んだらタバコ挟んだ手で扱われ挙句裏焼きかまされたことを・・・・・言っては悪いが、どう見ても掃き溜め部署であった。 顔だけは覚えているのだがその前からいて頼もしく感じていた人、その人がこんな腐った環境に置かれていることの不条理を想ったものである・・・・・さすがに、 これはマズイ、となったのであろうか。今やあの腐敗臭は無い。懐かしいあの人の姿を見つけ、陽はまた昇ると安堵したものであった。 ◆んなこと思い起こしつつ、早速試してみる。ををを! 貼り付くように安定するでわないか! EOS−3についてのこの現象の、想像していたところを言ってみると、 電気の話はよく解らなかったのだが当たらずとも遠からず、と思えた。ホントは本質的にはでんでん違うのかも知れないケド・・・・・ IS玉にまつわる技術的に微妙なトコロの話など興味深く伺ったりしつつ、お世話になったお礼を述べ、SSを辞去した。当初予想外の原因のトラブルだったとはいえ、 我侭な客に急っ突かれ、先方も大変だったろうと思う。心して、その仕事ぶりを受け止めたいと思う。言葉にするとちと恥ずかしいが、キヤノンに惚れ直したぞ。ぽっ。 ◆そのまま新宿で2、3軒巡回。G1用の革ストラップを見付け。金色の鎖ジャラリのアレだったが、外せることが判ったので求める。しかしこれ、 お香みたいな香りがついてるんだけど・・・。最初は両端が12mm幅のナイロン製、次に両端8mmの標準のを見付けていたのだが、 どうもこいつがビニールらしく手触りがナイロンより良くない。そして今回の革。うーむ、求めたは良いけどこれもどうかな・・・。 ◆シグマのEOS7対応のがそろそろ戻ってこないかな、と電話してみると家の留守電に入れてた由。をを来たか。というわけで帰りに地元のヨドバシ。 割と古い玉もあったので心配だったが、4本とも対応改造済みと。よーしこれでおっけー。早速家で試す。うむうむ、EOS7でもバッチリ。・・・んが、 14mmだけ、レリーズ後にバッテリー切れ警告が出る。あん? 帰還なったEOS−3で試す・・・・・・着けた直後から、 絞りなのだろうか独りでにガチャガチャと痙攣してるような状況、レリーズしようにも言うことを聞かない。EOS−1も同じ。ダメだこりゃ。こいつだけ出し直しだな・・・。 ◆さて、問題のEOS−3と100〜400IS問題。SSで試した通り、ピッタリ来る。エクステンダー挟んでも、おっけー。もしや、とケンコーのテレプラスを試してみると、 なななんとこいつもよゆーのよっちゃん! シカーモ、例の裏技かましたままで、ちゃーんと安定する! ウハウハ! スバラシイ! あー、この1年間は何だったんだろ ・・・・・ううう。

2003/7/23(水)
SSより入電。同型の代替玉が他に用意できないので、先日の個体を修理が済み次第送ると。むう、私の玉を調整している横で、同型の代替玉が追い越していく様を思い浮かべ、 はてと首を捻る。にしても、そんなんで間に合うのだろーか。代りに他の玉を用意するというオプションもあったよなー、と訊ねれば、70〜200mmなら ・・・・・ってそんなんじゃ意味無いんだってばさ(涙)。35〜350mmの話はどうなった、というわけでそれ持ち出すと、半ばしらばっくれながら口篭る。 うっかり口を滑らせたことを後悔しているのであろう(笑)。まあ、事情というものがある。無理は言うまい。 ◆夕刻再び入電。代替玉の前に、私の玉が出場出来そうだという。なんと。ずいぶん間が良いじゃないの、と思いつつ気になる理由を訊ねると、 EOS−3側の問題と判明の由。基板を換えて云々と・・・・・だーかーらー、最初から睨んでいたでわないか。最初に診てもらって、 「異常無し」というから、仕方なくだましだまし使ってきたのである・・・・・ええとあれは・・・・・7/24、奇しくも丁度1年前であったか。 キヤノン自身、シリアルからそのへん把握しているんだと思うケド。 ◆で、明日の便でSSに戻るという。有難い(涙)。しかし営業時間中に引き取りに行けるだろか・・・。

2003/7/21(月)
銀座は松屋でなく松坂屋の方の、中古市を覗く。トークショーで不肖・宮嶋、勝谷両氏のサインなど頂き思いっきしミーハー丸出しをしつつ、 色々と出品物を眺めて回る。尤も目下これといって欲しいものがあるでもなく、まあ、何かビビッと来るものに会うことを期待しているのだが ・・・・・ジャンクなど覗き込むも、これといって発作に至ることもなく。平和である。 ◆書籍関係のブースで、「カメラジャーナル」最終号が目に止まり。創刊号から購読していたコレ、100号をもって¥100時代が終わり、 今の形態になった最初の101号だけ求めて区切りとしていたのだが、最後ならばと、所望。予感はしつつもそれでも思いの外早かったような気も・・・・・ いやいやこの2年間という歳月そのものが、主観的に早かったのだろうか。創刊号から10年。既にバブルははじけていたが、その中で起きたブームと、 やがての終焉・・・・・その間の趨勢というものに想う。 ◆評論家ぶるつもりも無いが、機能的に「カメラ」と括れられるモノが溢れまくる中で、銀塩写真というものはますます嗜好の領域へ入り込みつつあり。 まあ、予想していたことではあった。ついでにAPSの行方も予想していたことであったが余談・・・。 で、漠然と「カメラでも趣味にするか」くらいでは、段々面倒臭い世界になってきたカナーと。利便では今やデジである。そういう篩の作用によって、 銀塩方面は段々「血の濃い」世界になっていくのであろう。喜ばしいことである(爆)。カメラジャーナルへの送辞としたい。(ぉぃ ◆今やカメラと言えばヘタすりゃ携帯電話のギミックのそれである。関係無いがしかしなんでああも、昨今の携帯電話がらみのCMというのは、 どれもこれも頭ッタマ悪そーなノリなんかね・・・・・他人のこた言えんお頭で臍曲げたりしつつ、先日などIXYデジを携行していていることを、 携帯電話でパチパチやってる向きに半ば信じられないといった調子で「気合入っている」などとと言われて固まった私であった。IXYデジでさえコレならば、 時々通勤カバンにEOSやら押し込んでる事実を知れば、最早銃器不法所持級の騒ぎになるに違いない。「カメラ」の変質を思い知るこの頃である。 ◆余程割り切らないと「使い捨て」ということが出来ない性分。どんな駄作であれそれを「自らの持ち時間のリアリズム」として残そうとする感覚が、 傍目にどうだか知らないが、そんな写真であれ時にそれは他人様とのコミュニケーションの媒介となり、そういう楽しみを含んで趣味としていることを、 我ながら幸福と思ったりもするのである。先のトークショーの締め括りに勝谷氏、彼も昨今の風潮に思うところあるらしく、ただ撮るのでなく良く撮れ、と。 技巧のことではない。姿勢のことである。ただ生きるのでなく良く生きよ、という彼の口癖とダブる・・・・・ただ生きているような身ながら、刻んでおきたい言葉である。

2003/7/19(土)
SS訪問。バッチリとデモ機シールが貼られているのがちと小っ恥ずかしかったが、ともかく代替玉が渡され。まあ特別扱いをしてもらえる身分でもなく、このへんがギリギリなのであろう。 心遣いに感謝々々。早速、これだけのために持参したるEOS−1・・・・・虫が知らせたのであろうか・・・・・にその場で装着。ISが少々カクカクと頼りないような・・・?  ハタとEOS−3がらみのコトを思い出し、AIサーボに切り替えてみる。・・・と。ふ、と追従が止まった。あれれ? と液晶パネルを見ると、思いっきり「M.FOCUS」表示。 あん?? とレンズの切替スイッチを見ればしっかりAF。気を取り直し、一旦マウントを外して復帰させて試すとまた、ふ、とMFに切り替わってしまった。オカシイ。 これはオカシイ。あからさまにオカシイ。ほらここ見てと液晶パネルを示しつつ、SSの人にも確かめてもらう。AIサーボなど使う気も無いのだが、他で急に妙な動作をされるのではと、 こりゃ不安にさせるに十分でわないか・・・・・EOS−1の不調ではないと思のだが・・・・・接点を拭き拭きしたりしてしばらくの後、「どうも調子悪いみたいですね・・・」あううう。 万事休す、か? 来週末はトキナー150〜500mm抱えてFD軍団で行くしかないのか?? 嵩張るのもさることながら、IS依存症の身体がもう、受け付けないのでわなかろか・・・。 ◆しかしそこは天下のキヤノン様であった。他の個体を都合して送ってくださるというでわないか。くぅぅ。潤んだ瞳を悟られまいと節目がちに頷いていると、「ただ・・・」とおっしゃる。 ただ・・・? ただ、もし他が見つからなかったら、スペックの近い別のレンズを用意しますと。むむ? 近いったって・・・・・頭の中でカタログをピラピラめくる。 まさかヨンニッパは無いよな。DO玉なんぞかーなーりソソるが無理であろう・・・・・そんなムシの良い話など、あるわけない。第一持て余しそうである。 かといって300mm止りのズームじゃ、わざわざ拝借する意味も薄れる。はてさて、どのへんのお話になるんだろか・・・・・思わず訊ねる。「たとえば?」・・・ あくまでたとえばと前置きして、35〜350mmなどと。ををを、そいつがあったか! テレ側が少々短くなるのは惜しいが、恐るべき10倍ズーム、着けっ放し無敵玉である。 こいつが登場した時には仰け反ったものであった・・・・・非常ぉ〜に、気になる玉。ISが無いのも忘れて、エクステンダー使えないのも忘れて、 なんだか100〜400mmよかソッチを使ってみたい気が。(ぉぃ

2003/7/17(木)
SSに電話。どおゆうコトなのか訊ねると、再現性は確認しつつ原因が不明で直らないのでもうしばらく時間が欲しい由。をゐをゐ(汗)。 そんな調子だと、時間さえかければ解決するのかも、ちと疑問・・・。こりゃ完全にレアケースにハマったのかも知れづ。ハズレなのかも知れづ・・・・・にしても、なあ。 じゃあ研究用にそれあげるから新品くれ、と喉まで出かかるのを呑み込み、代替玉をお願いしてみる。嬉しいことに用意してくれるそうなので、土曜日訪問だけは予定通りに。

2003/7/16(水)
留守電。キヤノン新宿SSから。例のEOS−3とEF100〜400ISの不調の件以外思い当たらないのだが、聴いていると、7/30に延ばしたい由・・・・・は??  予定では明日上がってくるハズで、土曜日に受け取りに行くつもりだったのだが・・・・・ドン、さらに倍(古)の日数ではないか。延び過ぎ。これは困った。 来週末にはバリバリ使う予定なのである。近所のヨドバシではなくわざわざSSまで出向いたのも、早く戻って欲しかったからである。そこで予定日を聞いた上で、 ならばと預けたのである。延びるものはしょうがないけれど、願わくば代替玉でも・・・。

2003/7/8(火)
先週の写真が上がる。期待を裏切らぬベルビア100のこの発色。ピーカン下の麦畑とJASレインボー色A300など、コントラストがキまくり。ウハウハである。 フォトショップでちょいちょい、といった修正主義(ぉ へ迷いつつあった気分が、ぐいっ、と銀塩の味わいへ引き戻された感。 ◆一方、例の日付写し込み事件。恐る恐る封筒より取り出してみると、リバーサルが1本半程、台無し・・・・・まあ、それで済んだとも言え。 その前のネガカラー2本は無事。ほっ。この次にリバーサルに詰め替えたところから、おかしい。ふむ・・・・・宿で詰め替えリュックに押し込んで、 翌朝網走駅でワタワタしながら取り出して、ここでもう駄目。ワタワタしながら、背中の余計なボタン触っちまったか。トリミングで逃げられるコマも無さげ ・・・・・むむ、修正主義(ぉ が頭をもたげ(苦笑)。

2003/7/6(日)
EOS7の前では文鎮と化すシグマ玉。開放専用で使うわけにも行かぬので、まとめて対応改造に出す。28mm/f1.8のI型なんぞ対応してくれるのか、 イチマツの不安を抱きつつも、カサカサな24〜70mmUCやら、ZEN仕上げな14mm/f3.5やら、EXな15mmフィッシュアイの下向きに置けない初期型やら、 ゴロゴロと。1ヶ月くらい待つようだと、ちと厳しい。殆ど2軍だったり準レギュラーくらいだったりな玉達なのだが、急にフィッシュアイが欲しくなったら、 広角高速玉が欲しくなったら、そこはそれ、FDの登場・・・・・メイン機材だったハズが、いつの間にやら控えに回っていたか(汗)。

2003/7/5(土)
EOS−3とEF100〜400mmISでの組み合わせの、例の絞りが作動すると像が少し横へ流れる現象。今なら合わせて出せるなと、新宿のSSへ。 カウンターで再現確認。SSのボディを借りて換えて試すと、これが出ない。やはりボディの不具合か? ならば今度は玉を・・・・・貸し出し中で無いとのこと。 え、貸してくれないんじゃなかったですかね。 ◆はともかく、気になったのはこの玉に相性問題(?)があることをキヤノン自身が認識していて、マニュアル化されていたということ。 サービスマニュアルと思しき中に対応表がある。レリーズ完了後、内蔵ストロボ充電時、深度優先AE撮影後で揺れる場合があるらしい。露光中さえ大丈夫なら文句は無いのだが、 連写したらどうなのさ・・・。深度優先が何故関係するのかは判らないが、前の2者について見るに、やはり電力供給に絡んだ問題なのかと、以前よりの予測が補強される思い。 絞り作動時も内蔵ストロボ充電時もそうだが、レリーズ完了後というのも、フィルム巻上げで結構電力を食う瞬間のハズ。・・・しかし、ナニであるぞ。 こういう情報は公開すべきではないのかね、キヤノンさん。 ◆懸案のEOS−3、この表によれば全く問題無いハズなのである。同世代の組み合わせだから当たり前である。NewKissもIX Eも、これによれば問題無し。 うーむむむ。一方で、600シリーズではレリーズ完了後に揺れるらしいが、でもウチの630は大丈夫だったりする。700シリーズは問題無しの由。 すると既にこの時期何らか仕様が変わってたりするんだろかと思いきや、10や100の頃はまたガタガタ・・・・・100にせず7で正解だったか?  尤もIS玉登場の前の頃のこと、このへんについては、まだ仕様化されていなかったのカモ。とはいえニコンなんぞF5以前はバッサリだから、 それからすればかなり有難いとも、言え。ときに他のIS玉ではどうなのか? EF75〜300mmISは結構安定してるようなんだけど。 ◆とにかく見てもらうことにして、ついでにこれまた懸案の、EOS−3の露出計の調整を。普段、これはと思う露出にもう+1/3〜2/3補正がデフォルト、 どう考えてもアンダーなのである。締まるどころか潰れることさえある。現状を確かめたいのでチェックをお願いすると、工場と設備が違うと前置きしつつ、大体−0.4EVと。 あんだどこかの診断室とまんまでわないか(笑)。ということは製品としてはフツーなのであろう。あろうがやっぱり困るので、±0でお願い。EOS−1他との違和感を無くしたい。 よくリバーサル向き味付けとか言ってるケド、リバーサルならば尚のこと、調子の出し方は撮影者自身に任せるモンじゃないんかい。常々思うんだが。

2003/7/4(金)
何故か女満別。千歳へ向かう途上、機内から残雪の残る大雪山系などパチパチ撮りながらふとEOS7の背中を見ると、デートがオンになってる!!  やや遠退いて行く意識の中で、一体いつからだと回らぬ頭で考える。他の機能ボタンと間違えて押したか、リュックにぎゅうぎゅう押し込まれてなったか ・・・・・内蔵時計は出鱈目、リセットから2日くらいといったところ。たしか買った時に会わせたと思うから、2日くらい前に、何かが起きたのである。 空港の手荷物検査の時だろうか、X線喰らってイカレるものなのだろうか・・・・・いずれにせよ、それ以降、道中出鱈目な日付入りで撮り続けていたことになる ・・・・・これは辛い。機内持ち込み以外ではメイン機材をEOS−3にしていたから、ここまでで3、4本くらい。それだけでも幸いというべきか。撮った物を思い返すに、 構図的に日付のトリミングは辛そうだ。あああ。ともかく、デートは使わないので裏蓋のボタン電池、こんなものはさっさと抜いてしまうに限る。


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