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1/200のトムボーイと、ラクダさんを確保。予約しておきながら、えーとアレなんでしたっけ、てな調子なのがもう末期的。そういや海保の旧塗装はどうなってんのよ
・・・・・そんな部分もありつつ、今日は貯まったスタンプも放出して少しお買い得・・・・・そんだけ買ってたということだが(汗)。ふらりと新宿のヨドバシに寄ってみると、
最近出たのが思いっきり並んでおり。結構ダブついてんだろか。
大分少なくなった「全日空」表記のANA機と、もう見ることも無いかと思われた、鶴丸の777・・・・・昨日の収穫は結局、そんなところか。
◆
今日もまた京浜島へ出かけてみることにはしていたが、気持の隅っこでは、今日も飛ばないんじゃ、という曇ったモンがちょっとあり・・・・・
昨日と同じように、まずは海保ハンガーのチェック。ヘリが沢山いて、固定翼機軍団の単縦陣も変わらず、そしてちょっと離れたところで横を向くYSも、
変わらづ・・・・・駄目かな今日も。
◆
昨日と同じようにつばさ公園でハリコミを決め、昨日と同じようにRW34向きの中、昨日と同じような頃合に、昨日と同じようにRW04から飛んで行く海保機を見送り。
やはり飛ばないか・・・・・そういえば、昨日と同じように鶴丸も来るのでわ、という淡い期待でもって待ってみることにすると、果たして、昨日と同じような頃合に、
降りてきた。昨日と同じJA8985。限定運用なんだろか。
◆
これが34Rから上がるところと、D滑走路展望台・・・・・先週下見済・・・・・で海保機を迎えるのと、どっちを取ろうかと考えていたら、RWチェンジ。
これで海保機は22へ降りてくることになるだろうが、YS飛んでないんでしょ?・・・・・鶴丸か、今日はもう。空港へ移動して、ミーハーモードで1タミから、
16Rを駆け上がる鶴丸を、ぱちり。そろそろ観閲船隊が戻る頃では、と2タミ越しに海の方を見ると、ををを、いるいる。受閲船隊と思しき巡視船が、
縦陣から回頭した格好で横並び。ホバーリングするヘリも見える。意外と近いみたいだな・・・・・2タミへ移動して、C滑走路のヒコーキとからめて見ようかと思ったら、
早々と引き上げてて、観閲船隊は既に城南島の辺りを航行中だった。残念・・・・・とはいえC滑走路のヒコーキが近過ぎて、からめるなら1タミから抜く方が良かったようで。
◆
しかしYS、どうしたのであろう。いつも同じようなもんだろう、と思っていたのがアマかったか・・・・・来年あたりにはダッシュ8がやって来るような話のようで、
すると観閲式で飛ぶチャンスも、あと1回、あるのかどうか・・・・・YSがいなくなったらいなくなったで、逆にゆったりと臨むことも出来そうな気もするが、
さてさて来年もハズレたら、どうしたものか・・・・・観閲式は浦安沖、順光側に回り込むのが難儀だが、千葉方面でアプローチを狙えそうな・・・・・
ぐるーっと回る感じからすると、海ほたるあたりも、どうなんだろか。
海上保安庁観閲式。今年はハズレた。ちぃ。悔やんだところで始まらづ、ならば待ち伏せあるのみ・・・・・昨年の記録から、凡その時間を把握して、
しかしこれも変動が無いわけではないから、もう少し余裕を見て早めに出るか・・・・・まずはと海保のハンガーを覗くと、2、3人金網に噛り付いてる(笑)。
ハンガーの中にはいつもより多くのヘリがずらずら、表のエプロンの方を見やれば、固定翼機軍団が出口の方へ向いて単縦陣の構え。まだ火は入っていない様子だが、
さてさてYSは・・・・・ちょっと離れたところで独り横向いているのがちと、気になる。
◆
トロトロと空港を流し、つばさ公園へやって来た。風向き次第なのだが、南風ならRW16R、北風ならRW04と考えられ、羽田トラップ・・・・・
突然RWチェンジされるアレ・・・・・をカマされるリスクに対しても、ここならどうにか・・・・・昨年もそのつもりでいたのが、
思いの外早く出て来られて天空橋で見送ったのだ・・・・・で、雲が多いが天気はまあまあ、次々発着する旅客機は34の向き、すると04で上がるか・・・・・
あとは出て来るのを待つばかり。ここからでは、本来旧整備場地区が丸見えのハズなのだが、防災なのか防音なのか工事で出たものなのか意地悪なのか、
ボタ山のような盛土が連なっていて、でんでん見えねぇ。僅かに垂直尾翼の先っぽが2、3、ちょこっと見えるだけ。その一つは赤ランプがチカチカしてて、
出立の準備を整えている様子。丸っこいのは見えないな・・・・・キーン、とエンジンの上がる音が微かに聞こえはするのだが、どれがどれやら。
◆
昨年はたしか1220頃だったなー、と時計を見れば1200ちょい前。盛土の向こうから唐突に、ちっこい3発機が姿を現した。お、始まるか。RW04に入り、
34L/Rの空くのを待っている。と・・・・・ぶーん・・・・・えっ?? やられたかっ!、と振り返ると、ダッシュ8が34Rから駆け上がっていた。
フェイント! 三宅島便らしかったがそれはさておき、34Lに舞い降りたMDが高速脱出誘導路へ逸れたところで、ちっこいのが駆け出した。キーン・・・・・。
◆
ところが後が続かない。暫く間があって、1240頃になってヘリが次々上がり、1300頃にサーブ340Bが上がって行った。で、肝心なYSなんですがぁ
・・・・・まさか午前中に上がってたとか、よその基地から飛んだなんてことは・・・・・当初の目論見では、昨年のペースで1230頃には一段落して、
帰投を出迎える1500頃まで、東屋で本でも読みながらまったりと過ごす、という素敵な休日コースを思い描いていたのだが、それはあっさり崩れ去り、ひたすら空港を睨み続け・・・。
◆
そうこうするうち1500を回り、ヘリが続々と返って来て、1600頃サーブも戻り、試合終了な空気。で、YSは・・・・・他の基地から出たんだろか?
羽田では1機不在のようだったが、仕事なのか整備なのか・・・・・しかし他からといったって、どこなのさ・・・・モヤモヤしたまま、帰りにまた、海保を覗いてみた。
エプロンの一角での、お疲れ様ぁー、といった感じの輪から少し離れたところで、YSはというと、午前中と同じ場所で独り、ぽつねんと佇んでおり。
今日はお腹でも痛かったのか? それとも今年は呼んでもらえなんだか?・・・・・実際のところはいずれ、判るだろうけど。
氷川丸観た帰りに、横浜のハンズを覗いてみると、ををを、これかぁ、折り畳み自転車「YS−11」シリーズ。丁度お客が店員氏に何か尋ねている様子で、
よその方見ながら聞き耳を立ててると(笑)、とても重量が軽くて、仮に半分とすると同じ漕ぎ方で2倍の加速がなどとトンデモなコトが聞こえてきた。
コレコレ、漕ぐ本人が置いてけぼりですがな。しかしま、目の当たりにするとなかなか、グッと来ますな。折り畳みのは他のも並んでたが、例の三角フレームのためか軽快感があるし、
傍らにあった専用の輪行袋などを併せて見ると、ウチのクルマでもトランクを占有するほどにはならない予感・・・・・以前より、ぼんやりと「艦載機」が欲しいなーというのはあって、
走破性などは割り切るとしてこれは結構、イケそうな予感。ときに、純粋に折り畳み自転車として惹かれるほどに、「YS−11」を冠した名や、それを受け継いだというフレコミが、
むしろ余計に思われてきて・・・・・なかなか複雑ですな。
トロトロと羽田。海保を覗くとハンガーにJA8702の方がいて、エンジンカバー開けて整備中。JA8701はというと、エプロンにもその姿見えず、お出かけ中か?
京浜島でしばしぼーっ・・・・・新しい管制塔が、どんどん延びてますな。RWは16、たまたま降りて来たMD−90にウハウハしつつ、久々に羽田のターミナルに立ち寄る。
書店を覗くとエアライン誌が出ており・・・・・おー、鶴丸特集かぁ、としみじみしつつパラパラ・・・・・おっ、「重要航空遺産」認定の件、こっちは出てますな。
MRJもページを割いていて、うーむ。1タミの屋上に上がると、海保と思しきYSがいつもの定位置に。ふむさっきのJA8702だったのか、
JA8701が帰ってきたのか、それとも、ずっといるのに見落としただけなのか。そろそろまた、飛ぶところを見たいもので。
1/200の海保2機確保。ふう。現行塗装のJA8780「しゅれい」と、JA8702の方の「ブルーイレブン」、こちらはマイチェン前の塗装、ドアが開いていて、
エアステアをくっつける。今回は値が張ったが(汗)、アンテナだの細かいところで結構、これまでのよりディテールアップしている感じ、か。あと旧塗装のが出るハズだが・・・・・
考えてみるといずれも、うみまるマーク付の個体と時期を避けたようなバリエーション。ふーむ、後出しはあるか? こっそり存在したりするのか?
鉄雑誌買いに来たついでに、ふと「航空ファン」を手に取り、パラパラ・・・・・ややっ、「羽田から海外へ飛び立ったYS」。羽田の連載らしいが、
地球の反対側を目指すことになるVASP塗装機に始まり・・・・・おっと、北朝鮮に消えたS/N2043までいたりして。しかしこの当時、造った人も、撮った人も、
身内を送り出すような気持だったりしたのではと、想いを巡らせてみたり・・・・・続いて「YS−11 海外カスタマー・プロダクトサポート奮戦記」。タイトル通りの読み物なのだけれど、
VASP機の墜落現場の写真が目に飛び込み(涙)。山中で発見された機体の、ボロボロの垂直尾翼にははっきり「SAMURAI」とあり・・・・・前述の記事の最初の写真が実は、
その在りし日の姿。生まれたばかりで、意欲に燃えるように舞う姿が、切ない。ギンギラの「YSさん」がどういうわけかこの、S/N2068を名乗っていて・・・。
◆
他を捲るとMRJのここのところの動向も記事になっており。これは後々リアルタイムの記録となるか。ときに「重要航空遺産」認定の件は・・・・・どうも見当たらづ。
空自美保基地のC−1、YS−11、T−400の垂直尾翼に鬼太郎のイラストが貼られる由。5/25に航空祭、ふーむ・・・・・見てみたい気もするが、ちと遠い。
別件・・・・・或いは鉄件・・・・・でもうピークも過ぎた桜など、朝の光線で狙ってみたり。手応え的にうーんと唸りつつ切り上げて、大分時間が余ったので・・・・・
通勤途上(ぉ・・・・・途中の駅のホームで暫しボーっと過ごす。時折やって来る貨物列車に思わずカメラをまた出したりしつつ・・・・・ぶーん・・・・・んっ? 空を見上げ、
柔らかだが青一色のピーカンの中に目を走らせ・・・・・小さな機影を捉えた。直線翼、双発、相当に怪しいプロポーション・・・・・とりあえず、望遠でカシャカシャカシャ。
今日はデジなのですかさず伸ばしてみれば、腹のレドームと、鼻先と翼端にあしらわれたオレンジ・・・・・トムボーイか? 下総から厚木への途上・・・・・定かでないが、
方角やらでそんなように見えないでもない。いー加減な設定のまま撮って、プロペラも止まっているのがナニだが、ともかく今年初めてか、自衛隊機は。
◆
昨今続くMRJがらみのニュース、それぞれ殆ど「YS−11以来の」云々なフレーズが入っているものだから、それがヒットしまくりで埋もれたか・・・・・なんでも、
またナントカ遺産というのに、認定された由。ええと今度のは・・・・・日本航空協会「重要航空遺産」。その第1号として、胴体の一部だけ残る九一戦と、YSの量産初号機、
JA8610が選ばれたと。前のナントカ遺産は、ええと日本機械学会の「機械遺産」第一弾の、第13号・・・・・こちらも量産初号機。なにせフライヤブルな保存機でもあり、
とにかく外せないYSの、とにかく外せない1機、であるようで。
1月のギンギラ@銀河劇場以来、演劇方面の雑誌などチェックするもソレと思しき記事が見付けられずにいて、もう無いかと諦めていたところ、「演劇ぶっく」誌に出ている由。
探してみると2ページの座談会形式のもの。ふむ・・・・・なんだかもう、スカイマークやYSよりも、日本航空史を見守ってきた「雁ノ巣さん」が主役のように思われた公演だったけれど、
記事を読むと、やはり思い入れが強くなってきたらしく。2005年秋のパルコより前のバージョンは知らないのだが、その過程を、見ておきたかった気もする。
◆
店内をうろついていると、「なぜ、日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか」なる文庫が目に止まり。をを前間本だ。YSとその後を通じて、同氏が繰り返し訴えてきたテーマだが、
それにしても非常に心当たりのあるタイトルと思えば、前に読んだハードカバー本の文庫化らしく。まあ文庫で書下ろしは無いか・・・・・単行本からおよそ5年半、
MRJの動向など加筆されているようで、それならばと読み直し方々。
天空橋駅の階段を上がっていつのものように耳を澄ましながら歩く。音はしていないな・・・・・と、気配にそちらを見やれば、わわわYSがっ! もうB滑走路に入ってる,
しかもRW04に向き直ってる・・・・・はぁぁ。プロペラ後流でジャムられるのか、尻向いてると結構聞こえないんだ・・・・・カメラはもう出してある。学習しているのである。
取りも直さず構えるとJA8702と見えたが、しかし早えぇよ・・・・・日出時刻が早まるにつれ、出立も早まるのか? あちらはあちらで、日の出より営業なのか?
そういえばWebには日出日没計算サービスなんかあっていつもお世話様の海保だが・・・・・これまでの空振りのうちの幾度かは、飛び立った直後にノコノコ来て待ってたのかもしれづ。
うう。昨年末に撮れたカットで良しとするかもう・・・・・国際線ターミナルがらみと思しき、工事の機材やら写り込む昨今でもあり。YSはいつものように04を駆け上がり、
いつものように左へ旋回し、いつものように蒲田の方へ回り込んで、いつものように南下して行った。いつもどこ行ってんだろ。
六郷で「銀河」など見て・・・・・正しくは撮り損ねて・・・・・その足でトロトロと羽田へ。今日も海保機は飛ばないようだが見えたのは1機のみ。ふむ・・・。
早寝早起き朝ごはん、となんとも健康的なこの頃(苦笑)だが、気が付けば日出はもう20分位早くなっていて、さらに毎日1分くらいずつ早まってる。
いい加減日が高過ぎる気がするが、それでもあと一度だけはと未練タラタラでズルズルと・・・・・ときに、通行人の視線を意識しないではなかったのだが、
先日とうとう、よくいますねと声かけられ(恥)。うへ職質かと思いつつ振り返ると勤め人風、船持ってるんだけど海から撮ってみませんか・・・・・ってすげぇ。
こういうのもYSの縁というものなんだろか。
◆
1/400のJCAB機セット確保。2個分連結でビデオのパッケージのような箱。ええと次はなんだったかな・・・。
「YS−11、走る!」読了。繰り返し「ランニングギア」とある表記が目新しいと思ったが、日航製の資料から引用している図にはしっかり”Main Landing Gear”
とあるわけで。「架線」を「がせん」と発するように、その道の人ならではの言い回しなのだろうか・・・・・けれど明らかに首を傾げるような記述も他にあったりして、
単にゴーストライター氏がこなれていないのカモ(苦笑)。話したいことが沢山あったのか、えっ、それどゆコト?、と少し掘り下げた記述を次の段落に追おうとすると、
もう別の話に飛んでいて、なんだか落ちこぼれた格好になったり。で、「YS−11」の名をこの自転車に冠する経緯というか接点は・・・・・ん、意外というかそんだけというか
・・・・・こちらこそ妙に期待し過ぎたのカモだが・・・・・いや勿論、綴られた経歴の中では確かに、繋がっているのだけど。
◆
かつて日航製にいた、或る一人の技術者の「その後」の物語。これまでに歴史上の話としての例示とはまた違った、バイタリティ溢れる生の物語。
ただ、なんというか、ご本人よりもゴースト氏が前面のような気もした、読後感・・・・・団塊世代ターゲットの応援本仕立て、みたいな。
ま、「安原製作所 回顧録」を読んだ後というのもある意味酷だったかもしれないが(笑)、出来れば別の形で、いずれまた・・・・・
あ、ハンズだかにディスプレイされているという自転車を、見に行ってみようか。モノを通じての方が、案外早いかもしれない。
雪。近所で雪の付いた電車など撮ってみたりしつつ、そうだと思い付いて天空橋。同じコト考える人はいるようで、いつもの場所では雪に先客の足跡が。
でわでわ私もと、JCABのYSを、ぱちり・・・・・そういえば2つ前の冬の鹿児島で見て以来か、雪とYSというのも。べちょべちょした雪なのでそれなりだが、
「おつかれさま」の文字がうっすらとそれに滲む。海保の方では2機とも揃ってお休み中、こっちは雪無し。そういえば2機揃ってるのを見るのは久しぶりか。
◆
カプラー下にスノープラウならぬブラシ装備のモノレールに魅せられつつ、空港ターミナルへ行けば出発ロビーは人でごった返し、どうやらダイヤが乱れまくりらしい。
送迎デッキを目指すも閉鎖。ちぃ。土産物屋を覗くとJCABの1/200のがまーだ、ある。こうなると今後数を絞ってくるのでわ(汗)。2タミもデッキ閉鎖。ちぃ。帰るかもう。
◆
地元の書店で「YS−11、走る!」なる本が目に止まり。あっ、アレか? JACのYSと自転車のシルエットの表紙、アレだ。へぇ、「ガイアの夜明け」でも取り上げてたんだ
・・・・・副題に「たった一人で世界と闘う技術者魂」。ふと安原製作所が思い起こされたが(笑)、パラパラパラ・・・・・「YS−11(日本航空機製造)の元技術者」
とだけ判っていたプロフィール、やはり日航製プロパーでらしたようで、日航製の解散に伴ってトヨタへ移られ、そこでは自転車も手がけ・・・・・
日航製の解散時のプロパーの運命については前間本はじめいくつかの本で触れられていたが、ここにあるのは「その後」の物語のひとつと言え・・・・・
そこで「技術者魂」の中に宿り続けている、というYSもまた、その「存在」の一部か。
昨年暮に捉えた海保機の出来に今ひとつ納得いかず、その後もちびちび天空橋通いが続いていたが、今週は天候にも恵まれて半ばハリコミ状態(苦笑)。
駅の地上に上がるとまず耳を澄まし、歩きながら、往来するクルマやらの音の中にソレと思しきパターンを探す・・・・・それも空振りばかりなのだったが、
今日もまた地上に上がって、歩きながら耳を済まし・・・・・・ぶぉぉぉぉぉ・・・・・んっ?・・・・・びぃぃぃぃぃ・・・・・げっ!!
急いで定位置に着き、慌ててカメラを引っ張り出し、レンズを引っ張り出し、マウントをガチガチいわせて組み立て、纏わり付くストラップを払い除けて構えると、
海保のYSはもう既に、JCAB機達の向こうから姿を現し、B滑走路へ向けて曲がっているところだった・・・・・あわわわわわ・・・・・ともかくシャッターを切る。
今年初めて聞く音、初めて見る飛行・・・・・とかいうことなどもう、頭からすっ飛んでいた。
◆
次は例のアレだ。完全泥縄状態のままカメラの設定をプチプチ直している間に、YSはあっさりとB滑走路へ進入して、くるり。ギラギラッ・・・・・朝日が機体を舐める。
あ゛ーっ!、半ばヤケクソでレリーズだけ押し込み、連写かましながら、ファインダーのブラックアウトの合間、ピントが全然合ってない像が見て取れた(涙)。
AFが外れるのを嫌ってMFにしていたのが・・・・・露出だけバッチリ(号泣)。あぁぁ、終われない・・・。
「翼をくださいっ! さらばYS−11」、ギンギラ太陽's 東京「地方公演」4日目。メディアへの露出はその後もいくつか見かけ、初日には夜のニュースで流れたらしい。
見逃したのが悔やまれる。そういえば昨日の夕刊にも載っていて、これは保存、と・・・・・ときにこれだけ露出しながら、航空関係の雑誌では見かけなかった気がするのだが、
やはり観点が違いすぎるのか? YS引退前後には、あれ程熱かったというに・・・・・或いは、実名でかなり踏み込んだ内容から、
業界に近過ぎる各誌的にはかえって扱い兼ねるようなところがあるんだろか、などと邪推しないでもないがそれはさておき。しかし押せ押せついでに、DVD化してもらえないもんだろか・・・。
◆
で、今日は観に行くのである。銀河劇場のある天王洲までフツーに直行してもつまらんので、ウォームアップ(?)方々、まずは天空橋へ立ち寄り、相変わらずそこにいて、
冷たい雨に濡れるJCABの2機を眺め。まさか1年以上もこうしているとは思わなかったが・・・・・そのままテクテクと歩いて行って、次に海保のハンガーを覗き。
エプロンには今日も1機だけ。JA8701と見えたが、相方は整備中か、どこかへ出張中なんだろか。ともかく、物語の主人公の1人に、まずは会っておく。
◆
席に着く前に速攻グッズのチェック、等々意気込んで開演1時間ほど前に現着するも、すぐには入れづ・・・・・30分ほど待って、それっと突入。あれやこれやと求めて、
懐かしい音にふと傍らを見やれば、あのJAC退役の前日、「YSさん」に扮する大塚ムネト氏が乗り込んだ時の映像が、流れてた。これまで断片は伝え聞いていたが、
CAさんとツーショットで収まってみたり、ナルホド色々やってたようで。以前福岡公演で本編の前にこの映像を上映したという話だった気がするので、今度もそうかと思っていたら、
これが違ってて、もっとよく見ておけばと後悔・・・。
◆
今回のパンフは立派なもので、ヘタな映画のそれなんぞからすれば相当濃密。対談で松本零士が登場というのもスゴイが、ああこれで、帰ってからもしみじみ、反芻出来る・・・・・
ああ震電まで登場する。そうそう九州飛行機は戦後西鉄の傘下でバスの車体造ってたという話、たまたま最近知ったのだった。で、YSについての解説も、ちゃんとある。
その生い立ちや消えて行く経緯など、限られたスペースでポイントを外していない感じなのには好感。ニュースなどでは、ヘンテコな端折り方をしてるのがあったりしたから・・・・・
最後に例の折り畳み自転車「YS−11」にまで触れてるのは、なんとも(笑)。検索して引っかかったか?(ぉ アナログ云々というキャプションとありながらグラスコクピットだったり、
やけに広いキャビンだったりな写真の謎はさておき、あのぉ、空自と海自だけじゃなくて、海保もまだ現役なんですがぁ・・・。隣のページには、
出ました本村「いつものおじさん(毎度失敬)」キャプテン! この方もすっかり、語り部でらっしゃるのですね・・・・・
にしても門外漢にありがちな陳腐な言い回しとは違って、短い中に実感を交えて端的に、YSの性格を言い表されているのは、やはり流石。
◆
席に落ち着いたところで、西鉄やくざバス軍団登場。ひゅーひゅー。例によって強制記念撮影大会が始まる。「本場」では観客もノリノリらしいが、こちらではやはり、
全体的には少々戸惑い気味な空気(笑)・・・・・一部妙にコアな向きもあったような気もするが(爆)。かく言うオノレも
パルコしか観ていない
くせに、だが。ワイワイと和んで、そしていよいよ、幕が上がる。
◆
前のめりに感情移入しまくりなためもあろう、最初に「雁ノ巣さん」の名を聞いただけでもう、ウルウルなのである。役目を終えて忘れられていく、
物言わぬモノ達へこうして光を当ててというのには、どうも弱い。もののあはれ、というより、携わった人達の思い、背負っているもの、を紡ぎ出すような・・・・・
「擬人化」といえば、近頃同人方面で電車やらヒコーキやらをアニメ調ネーチャン仕立てにしてそう称する流れがあるようで、個人的にああいうのはどうも解らんのだが
・・・・・はさておき、ストーリー的にはパルコの時と殆ど変わってはいないようだったが、ウルウルしながらも、微妙な違いや、ああそうだったと思い返すような場面があったりと、
再演ならではの味わい方も楽しめたように思う。日航の就航第1便とスカイマークのそれとシンクロするシーンなど、ああ!、と鳥肌が立った。
◆
ときに、今回最前列の真ん中へんなのだこれが。先行発売の報せを受けて、その開始日開始時刻に速攻カチカチ突っ込んで、その日のうちにローソンへ取りに行ったら、
そんなコトになっていた。なので左右に首振ってきょろきょろ舞台を見回すような具合だったのだが、
福岡空港第1ターミナル婦人には「昔は板付飛行場と言ったのあんた知ってんのかい!」と指差して睨まれるし(笑)。カクカク頷き返したが、勿論、知ってますとも・・・・・
親がそう呼んでたもの(古)。いやしかし、相撲なら「砂被り」というのがあるが、あの名シーンとの評判高い、YS達が並んで飛ぶシーンではスモークに首まで浸かって、
空へ上がって雲上にいる彼らを覗いているような気分を味わった。「H-IIロケットさん」の唾飛ばしまくりや、本当に涙をためて演じきっていた「雁ノ巣さん」や、
役者さん達の生々しい息遣いや気迫がダイレクトにバシバシ来るような席に恵まれたのは、普段縁遠いながらも、とても濃厚な体験だった。
◆
余計な話としては、「まるで博多人形のような白い肌」という小ネタにクスリとも起きなかったのが聊か意外というか寂しい思い。ジェネレーションギャップなんだろか
・・・・・元ネタではさらに「この人形にあなたの名前をつけてもいいですか?」などと続いて、子供心にガイジンの口説きはすげーなと思ったものであったが。
ひよこ侍の、今じゃ東京土産と間違われというお約束ネタにも、ポカーンといった空気が(笑)。かく言うオノレも子供の頃混乱して「とにかく空港で売ってるお菓子」と認識していた気はするが。
でま、「地方公演」であるから無論、観ている側が「田舎者」故に知らないということになる(笑)。
◆
世界で飛ぶYSさん達が、互いに製造番号同士で呼び合っていたところ、今回どうにか2つばかり覚えられた。S/N2068はたしかに、VASPの「サムライ」だった。
けれど離陸失敗で水没してしまったという・・・。S/N2172もたしかにアラスカを飛んでいたようだが、格納庫の火事に遭い、極寒の地で炎の中にツユと消え・・・・・
知らない方が良いということも、あったかもしれづ。
◆
あっという間の、ウルウルしっ放しの2時間。「雁ノ巣さん」については、パルコの時には無かった「その後」のストーリーが加わっていた。あのくたびれ果てた格納庫から、
赤白の鉄塔に生まれ変わった雁ノ巣さん。「航空交通管理センター」として今も空を見守っている、という・・・・・福岡航空交通管制部のこと? なら前からあったと思うのだけど
・・・・・なんでも那覇と東京も福岡に統合する、とかなんとか??・・・・・あとで調べると最近「飛行情報区」が福岡に統合したのだそうで。へぇぇ。
パルコ以来2年余りの間にも、物語は綴られ続けていた・・・・・そういえば欠航ばかりの北九州空港は海上へ移転、スターフライヤーという新たな新規参入もあった。
黒字になったと雁ノ巣さんに報告していたスカイマークは、その陰での整備面の問題が発覚したり、撤退した路線では大手が運賃の値引きをパタリと止めたり、まあ、色々と。
そしてYSの、JACとJCABからの退役・・・・・YSの「その後」もいずれ、語られるだろうか。ひょっとしたらMRJと共演なんて。
ふらりと羽田。金網越しに海保の方を覗くと、JA8701の方だろうか、ハンガーの中に1機いて、両方のエンジンカバーを開けられて、フラップを一杯に下げて、整備の最中。
2人位の人が、エンジンを覗き込み、どこかへ行って戻って来たり、静けさの中で時折、カチャカチャと音が聞こえてくる。三が日から支えている人達に、ご苦労様と頭を下げる心地。
◆
JA8702はどこかへお出かけか。もしや帰投が見られるかと日暮れまで粘ってみたが、とうとう帰って来ず。どうもここのところ、独りぼっちが多い気が。