六番目の小夜子たちの物語
第2回『亡霊』のあらすじです。ネタバレしています。
@2000.5.16th
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私たちの学校には、『サヨコ』と呼ばれる不思議な伝説があった。
三年に一度、サヨコという名前の生徒が現れて、様々な言い伝えを守らなくてはならない。
他の誰にもサヨコであることを知られないように     


 潮田玲は、自分の他に六番目のサヨコがいたとしても、自分は自分のサヨコを成功させようと決心していました。
 そんなある日、二年生最初の学力テストの満点取得者名がはりだされました。どの教科にも“津村沙世子”(と、関根秋)の名前があります。超進学校から転校してきたということで、当然の結果かもしれません。しかし、秋は逆に、そんな津村沙世子があえて公立のこの中学校に転校してきたことに疑問を感じるのでした。秋が沙世子にこの中学校を選んだ理由を訊ねると、「呼ばれたから」と沙世子はこたえます。一体誰に?
 その夜、花瓶を仕舞うために玲はこっそり学校に忍び込みました。北校舎で会った秋とともに戸棚を開けると、戸棚の中には手紙が置いてありました。
「もう一人のサヨコさんへ を返してください。」
 翌日、学校は「夕べ、学校にサヨコが出た」という噂で持ちきりです。玲と秋が学校に侵入したことが、噂の原因になったようでした。夕べの手紙が沙世子からの伝言だと思った玲は、沙世子は休みでしたが、下駄箱に「そっちこそ、鍵と台本を返してください」という手紙を入れるのでした。
 生徒達がささやく噂は、サヨコが失敗したときの災いに発展していました。「サヨコの正体が誰かに知られたとき、本物のサヨコが怒って災いを起こす」というのです。特に、正体を知られた四番目のサヨコの時に起こった様々な災いの噂を聞いて、恐くなった玲は沙世子の下駄箱に入れた手紙を取り戻すことにします。
 その夜、秋とともに再び学校に侵入して下駄箱を調べますが、手紙はなくなっていました。玲の家に戻った二人は、不在中、“津村さん”から「日曜日の夕方、学校で待つ」という玲宛の電話があったことを知るのでした。
 日曜日、津村と名のった電話が男声だったと知った秋は、玲を心配して学校に駆けつけます。学校で偶然会った加藤彰彦は、秋が学校に度々侵入している不審人物=サヨコなのではないかとカマをかけます。しかし、急いでいる秋は相手にせず、加藤と別れて北校舎へ向かいました。玲にも沙世子にも会えなかった秋は、沙世子の家に電話しますが、おじいさんの声で「サヨコはおりません。ここにはおりません。」とこたえられ、電話を切られてしまいます。秋は沙世子に対する不信感を募らせるのでした
 玲は、「私も呼び出された」と言う沙世子と出会えていました。二人はサヨコの話をしながら学校から帰りました。加藤に後をつけられていることも知らずに。二人が国道に差し掛かったところで、沙世子は昔この場所で起こった交通事故で死んだ生徒の話を始めます。沙世子が何者なのか戸惑う玲に対して、沙世子は言いました。
「戻ってきたの。私が六番目のサヨコよ。」
 その時、加藤に気づいた二人は、口止めするために二手に分かれて加藤を追います。何とか校庭まで戻ってきた加藤ですが、そこに沙世子はやってきます。異常に怯える加藤に対して沙世子は、
「せっかくここまで戻ってきたんだから、確かめてみたら?」
そして     

 月曜日、加藤は休みです。なんと、日曜の夜、喘息の発作を起こし、そのまま入院したというのです。そして、秋に伝言を残していました。「モドッテキタ。ヒヲミテ。」と…。それが、「を見て」という意味だと気づいた秋と玲は、その夜、校庭の片隅にある碑に刻まれた文字を見るのでした。
「昭和六十三年 津村沙世子 享年十五」
 沙世子は死んだ津村沙世子亡霊なのでしょうか?
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