六番目の小夜子たちの物語
第8回『恐怖の文化祭』(前篇)のあらすじです。ネタバレしています。
@2000.5.27th
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私たちの中学に伝わる、不思議な言い伝え     サヨコ
三年毎に現れる、サヨコという生徒が三つの約束を果たすとき
私たちの前に、が開かれる


 文化祭。サヨコの芝居の日。北校舎の戸棚の前。
 関根秋潮田玲に、なぜサヨコの邪魔をしたのか、その理由を語り出しました。それは玲のことが心配だったから。秋は津村沙世子のことを信用していないのです。口でいくら「やめろ」と言ってもきかない玲にサヨコを諦めさせるため、サヨコを続けられなくなるように画策していたのでした。けれども、全てのことを秋がやったわけではありません。もう一人(?)“サヨコ”をかき回している人物がいます。その人物は本当にサヨコを信じている者。もしかしたら、その人物こそ本当の“サヨコ”ではないかと秋は示唆しますが、玲は「だったら津村さんだけを疑うのはやめて!」と叫びます。その時、そこに、何かが来た    
「今のがサヨコ……」と言う秋。しかし、玲は秋が何を言っているのか理解できず、まるで秋から逃げるようにその場から走り去ってしまいます。
 花宮雅子は、沙世子の祖母、津村ゆりえから沙世子の忘れ物を預かり、それを渡そうと沙世子を捜します。体育館に来た雅子は、舞台袖に沙世子を見た気がして慌ててそこに向かいました。しかし、沙世子はいません。雅子は沙世子の忘れ物の大学ノートの中を見てしまいます。
 秋は帰ろうとして正面玄関にいましたが、唐沢由紀夫に見つかり、「芝居が終わったら話があるから」と言われ、渋々体育館に向かいました。自分の下駄箱に自分のカメラを置いて…。
 サヨコの芝居のために、体育館に全校生徒が集まりました。全員参加の芝居、それは「よびかけ」です。全ての生徒が一言ずつ台詞を言っていくと「六番目の小夜子」が完成するのです。
 玲は自分に配られた台詞を見て愕然とします。玲と沙世子が作った「六番目の小夜子」の台本の台詞と違うのです。文化祭実行委員に、すり替えられたことを理由に芝居の中止を訴え出ようとした玲を、沙世子は自分たちがサヨコだということが全校生徒に知られてしまうからと、必死に止めます。
 一方、台詞が全てすり替わっていることに文化祭実行委員も気づき、慌てていました。それに気づいた秋は、芝居を中止しようとする実行委員長を必死で止め、芝居を開始させます。
 生徒に事故が起きた場合の危険から、他の先生は芝居を中止させようとします。しかし、黒川先生は、文化祭の決定権は生徒にあることと、何か起こったときは自分が責任をとるとして、何とか芝居を続けさせようとします。
 芝居「六番目の小夜子」は始まりました。真っ暗になった体育館の密閉空間の中、一人一人がサヨコについて語っていく様は、さながら百物語でした。百物語では、ちょうど百人目が語り終わると、そこに本物が現れる。
 まるで何かを呼び寄せようとするかのように芝居は進んでいきます。この芝居は危険でした。芝居を中断させようと玲は席を立とうとしますが、何かに取り憑かれたように芝居を続行させようとする周りの生徒達に押し留められます。芝居はもう誰にも止められないのです。
 そして、とうとう、玲が台詞を言う番がきました。玲の台詞
「来た」
 その時、全ての生徒の前に扉は開かれ、サヨコが来た     
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