潮田玲が学校に登校すると、下駄箱に手紙が入っていました。
「ゲームは終わった」
慌てて
北校舎に行ってみると、
サヨコの花瓶が壊されていました。
佐野美香子がやったと思った玲は、美香子を責めるのですが、美香子は否定し、
関根秋がやったのではないかと思うのでした。
その頃、2−Aの教室は大騒ぎになっていました。黒板には
「四番目のサヨコが、扉を閉ざす」と書かれ、各人の机の上に
「北校舎にその証がある」というビラが置かれていたのです。
美香子は、自分が四番目のサヨコだったこと、しかし、自ら正体を明かして
サヨコを放棄したことをみんなに打ち明けました。そして、その年に起こったとされている数々の災いが単なる噂に過ぎず、
サヨコ伝説のせいではないことを説明しました。そして、この前
赤い花を飾ったのは自分で、サヨコなんていないことをみんなに教えようとしてやったのだと言いました。
秋は「サヨコ伝説に関して、うちのクラスは今後一切関わらないと決めよう」と提案しますが、
花宮雅子の猛烈な反対にあいます。そして、「サヨコなんて絶対にいない」と言う秋にたいして、雅子は
7月7日の午後7時に校庭の
碑のところで「サヨコに会わせてあげる」と言うのでした。
玲が落ち込んでいることを知って、
津村沙世子はようやく登校してきました。沙世子は玲とともに美香子に会い、自分がもう一人の
六番目のサヨコであることを打ち明けます。そして、サヨコ伝説が途切れぬように操作しているものの存在がサヨコ伝説の本質ではないかと思い、美香子を追求しますが、美香子はそれを突っぱねます。玲は美香子に、7月7日に一緒にサヨコを待って欲しいと頼みます。
7月7日、沙世子、玲、雅子、秋の四人は校庭の碑の前でサヨコを待ちました。学校の
屋上に何かの気配を感じた玲は、そこで中学三年生の時の美香子に会います。玲はそんな不思議なことに遭遇しましたが、結局、サヨコは現れませんでした。