沙世子のことが心配な
潮田玲は、家を訪ねるのですが、誰もいません。玲は、
関根秋とともに沙世子の祖母を尋ねて「
うたごえ喫茶 エーデルワイス」へと訪れます。沙世子に会わせて欲しいと頼む玲ですが、「いまは、そっとしておいて欲しい」と断られるのでした。
一人、うたごえ喫茶を出た秋は、津村沙世子を尋ねてきた美香子に会います。秋は美香子が
四番目のサヨコであることを知っていました。自ら正体を明かし、サヨコを放棄したはずの美香子が、なぜサヨコに関わるのかと問いただすと、美香子は「サヨコを終わらせるために来た」とこたえるのです。
学校のあちこちに、
「津村沙世子は 六番目のサヨコに負けた」というビラがばらまかれます。秋が「四番目のサヨコの名前は佐野美香子だ」と言っていたことを思いだした玲は、自分が六番目のサヨコであることを美香子にうち明け、サヨコの
台本のことを教えてもらおうとします。しかし、美香子は、自分がサヨコを信じていないこと、四番目のサヨコの時に全ての使命を放棄したことを告げ、玲の頼みを断ります。そして玲に、「人がみんな自分の仲間だと思ったら大間違い」と言うのでした。沙世子にも会えず、美香子にも厳しいことを言われてしまった玲は、落ち込んでしまいます。

翌日、正面玄関に赤い薔薇の花束が、無くなったはずの
花瓶に生けられていました。そして、掲示板には新たにメッセージが貼られていました。
「わたしは誰にも負けません。文化祭で会いましょう。 六番目のサヨコ」
花瓶を隠した張本人である秋は慌てます。美香子は、秋がサヨコの妨害者だと思い、それを咎めるのですが、秋は「僕は妨害なんかしていません。僕のやり方でサヨコを終わらせようとしているだけです。先生と一緒です。」と言うのでした…。