六番目の小夜子たちの物語
第5回『不思議なうたごえ』のあらすじです。ネタバレしています。
@2000.5.16th
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私たちの中学校にはサヨコという名前の不思議な言い伝えがあった。
三年に一度、サヨコという生徒が現れて、大いなる扉を開く。
そういわれていた。


 事件以来、学校を休んでいる津村沙世子と入れ替わるように、教育実習生の佐野美香子が学校にやってきます。
 沙世子のことが心配な潮田玲は、家を訪ねるのですが、誰もいません。玲は、関根秋とともに沙世子の祖母を尋ねて「うたごえ喫茶 エーデルワイス」へと訪れます。沙世子に会わせて欲しいと頼む玲ですが、「いまは、そっとしておいて欲しい」と断られるのでした。
 一人、うたごえ喫茶を出た秋は、津村沙世子を尋ねてきた美香子に会います。秋は美香子が四番目のサヨコであることを知っていました。自ら正体を明かし、サヨコを放棄したはずの美香子が、なぜサヨコに関わるのかと問いただすと、美香子は「サヨコを終わらせるために来た」とこたえるのです。
 学校のあちこちに、「津村沙世子は 六番目のサヨコに負けた」というビラがばらまかれます。秋が「四番目のサヨコの名前は佐野美香子だ」と言っていたことを思いだした玲は、自分が六番目のサヨコであることを美香子にうち明け、サヨコの台本のことを教えてもらおうとします。しかし、美香子は、自分がサヨコを信じていないこと、四番目のサヨコの時に全ての使命を放棄したことを告げ、玲の頼みを断ります。そして玲に、「人がみんな自分の仲間だと思ったら大間違い」と言うのでした。沙世子にも会えず、美香子にも厳しいことを言われてしまった玲は、落ち込んでしまいます。
 翌日、正面玄関に赤い薔薇の花束が、無くなったはずの花瓶に生けられていました。そして、掲示板には新たにメッセージが貼られていました。
「わたしは誰にも負けません。文化祭で会いましょう。   六番目のサヨコ」
 花瓶を隠した張本人である秋は慌てます。美香子は、秋がサヨコの妨害者だと思い、それを咎めるのですが、秋は「僕は妨害なんかしていません。僕のやり方でサヨコを終わらせようとしているだけです。先生と一緒です。」と言うのでした…。
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