この頁では、私Rjがあのおもしろい2Dゲーム まじかる☆アンティーク をやってみて思ったことなどを書きます。「まじかる☆アンティーク」自体は所謂「十八禁」遊戯ですが、この頁の閲覧は十八歳未満でも問題皆無・・・と思います。内容は私の印象/好み暴露が中心で、「Macでウインドウヅのゲームをしよう!」的手引き書としては殆ど無能です。(2001.06.29)
SkaaRj_98で触れた通り、「まじかる☆アンティーク」をやってみました。(にんき製品らしく、入手は比較的容易でした。)これはウインドウヅ(95/98 etc.)上で動くウインドウヅ用のゲームです。従って、Macintoshしか使ってない人は何らかの方法でウインドウヅ環境をでっち上げないといけません。(以下、「Rj's CoMiPa Page」等に準ずる部分は省略します。)
2001.06.29現在、ver.1.0.1aへのアップデータがLeafのサポート頁に置いてあります。ゲームの説明書きには必要なHDD容量として250MB以上なんて書いてありますが、このアップデータを当てるには更に200MB程度の空きが必要です。VirtualPCで使うDドライブ用のimageは、500MB程度のものを用意するといいでしょう。
#動作速度は、PPC750/320MHz, VPC3.0.3Jという環境だと「やや重たい」です。イベントでの文章読み進め時はそうでもないのですが、スケジュールや行動選択画面等で無闇に重たくなってます。ここらへんはプログラムを改善することでもっと快適に出来ると思うんですけど・・・「軽くすること」にはさほど注意が払われてないんでしょうか。(VPC4.0.2やBlue Label Power Emulatorではやってみてません。)
##営業日画面でescキーを押すと早送り出来ます。
これに関しては・・・財閥のお嬢に挑戦する場合以外はそんなに苦労しません。ロクに売り買いもしないでただ「そっち方向へ」進んでいくだけでだいじょぶです。(選択肢が出てきたところで念の為保存しておくと、間違った選択をした場合にはすぐ分かるので復帰も容易です。)しかし、お嬢攻略にはちょっと注意が必要。万全を期すには、検索語を「まじかる」「アンティーク」「攻略」等にして探るとよいやも。参考までにいくつか挙げておきます。
#検索にはODINが便利です。
最初にやったえっちぃゲームが「こみっくパーティ」で、今回はLeafの「次作」に当たるこの「まじかる☆アンティーク」。こみぱの完成度が高かったので、次はどうなんだろう、あまり期待しない方がいいのかな、とこっそり思ってました。そして、始めてみると・・・「魔法世界」から来た「魔女」だぁ?一見、ものすごくふざけた設定です。しかしゲームを進めていくうちに、その実・・・やっぱりものすごくふざけた設定には違いありませんでした。あはは。
建前上は「骨董屋の経営シミュレーション」となっているこのゲーム、私に言わせると「笑顔ゲー」です。笑顔と言ってもいろいろあります。独善的な笑顔、苦痛に歪んだ笑顔、能面のような笑顔、空疎な笑顔、擦り減った笑顔、悲しみを湛えた笑顔、総てを諦めた笑顔、透き通った笑顔・・・他にも沢山。個人的に「笑顔」と並べるべきだと思ってる「寝顔」がやや少なかったのはちと残念ですが、いろんな笑顔に焦点を当てたゲームだと言い切っておきます。秀作。
#昔書いた「Disordered」のテーマ、笑顔と寝顔です。気が向いたらどうぞ。
では、主な登場人物の印象列記に行きます。女のコはクリア順です。
食欲魔人。このゲームでは、「ちょお主攻略対象」って感じです。このひとの「けんたろ」呼ばわり攻撃は非常に強力。それだけで「もうダメだ」となってしまいそうでした。他にもうゆ〜〜〜とかふにゅんとかむにゅっとか『ばか』とか一分でオーバーヒートとか4の∂とか腕輪とか純白の婚礼衣装とか寝相悪すぎとか触覚とか付けないと、揺れたり、擦れたり、透けたり、形が崩れちゃったりとか凶悪な白い悪魔とか悩殺された記念日とかいろいろあるのですが、やはりキモは「にへへ」「ふにゃっ」「にぱっ」系でしょうか。あんな風に笑えるコってあんまりゐません。
そしてもう一つ重要なのは、その「言葉鵜呑み」性です。「この世界」のニンゲンが、曖昧で頼りない「言葉」というものを本当に大事にすることを忘れたのはいつからなのでしょう。偽らないこと、裏切らないこと。それは鵜呑み性と表裏一体です。
夜空、見上げてますか?
最初スフィーに走ってる時、ちろちろ横目で見ながら「むちょけちゃ可愛い。」と思ってました。「可愛い」ってもいろんな意味がありますが、容姿や声色だけではなくて純粋にその存在そのものを「可愛い」と感じさせる度合いでは、これまで私がやった全てのゲームの中で最高かもしれません。それが攻略前の印象。冬まにやなところもいいですね。
そして攻略後・・・その印象は激烈に強化されることはあっても覆されることはありませんでした。つまり、もうおしまいよの、って感じです。
ばた
ちょっと乱暴で、凶暴で、暴力的で悪魔の微笑みを持つ非情な戦闘サイボーグ、しかも三百年物の亡霊もかなわないような幼馴染みの貧乳暴力女ですけど、普段の蹴りだけでなく酔っ払い時の言葉にもどきりとさせられます。 (膝枕の寝顔CGきぼうなのに無かったのは残念至極。)いまどき、デートっていう言葉で赤くなる奴なんて、こいつくらいのもんだろうな。
お話は非常に切ないものです。ぅぅ。最後に回したスフィー(Lv.1)攻略の前に思わずもう一回最初から繰り返してしまったのはナイショだ(しょうがないだろ、こういう性分なんだから)。あっそうだ、このひとを攻略する際には、スフィーのレベルをある程度上げておくことをオスススメしておきます。十一月にLv.3以上。
#人に蹴りを入れるなら、せめてスカートをはいてくれ……
財閥のお嬢だけあって?攻略は至難です。何らかの指南が必要でしょう。簡単に言うと、七月三十日までに器用さを「40」/清掃度を「Lv.2」以上(以後も類似の中間チェックポイントあり。器用さ「100」/清掃度「Lv.5」までは早く上げるべし。)、十一月三十日までに所持金を一千万円以上、最終的に整頓度/清掃度/評判を「Lv.10」にしておく必要があります。(それはそうと、このひとは緑だからみどりさんなのか、みどりさんだから緑なのか。永遠の謎です。)
照れて俯いちゃうとことかご褒美とかやや捨て身にも思えるところなんかが相当気に入りです。しかし、このひとのお話で最も印象的だったのは「金曜日の男」です。言ってしまうと、泣かされました。
いきなりイワトビペンギンを抱えて登場したのでびびりました。ネコ似合いすぎとか思わず撫でたくなるようなシルエットとかぷにっ☆とかくいくいとか大胆にも使用済みパンティーとか(チガウ)、いい感じです。
自分が本当にほしいと思うものに出会った時、その事を口に出せなかったら絶対後悔すると思うぜ。/100人の男の嫉妬よりも、一人の女の子の笑顔が大事。
お話の決着もなかなかよいものでした。
謎の美少女。このゲームでは一番「魔物」度の高いひとです(なんか俺……。もしかして深みにハマってる……?)。と同時に、最も「人間的な」苦悩の中にゐるひとでした。純粋に「ニンゲン」として暮らしていると、普段そういうことにはあまり意識が向かなくなってしまうのだろうか、なんて思ったり。難しいことを言ってたので引いときます。
「心が最初だと思ってた……」「心があって、言葉があって……。それから体なんだと思ってた……」「でも言葉がなければ、心は伝わらない……。心は言葉が伝えてくれる……」「だから……。だから体から伝わるものもあると思う……」
言葉を「技」と言い換えれば、昔から武道で言われてる「心技体」ってやつですね。それらが揃って初めて、と。こじつけと思われるやもしれませんが、私は言葉ってかなり技術的なものだと思ってます。うまく使うにはそれなりの修練が必要。それを怠ったまま「言葉なんて使えないもんぢゃん」とか言い出すのは逃げでしかないでしょう・・・なんて、修練を怠ってる私にゃあ言われたくないですね。
人格の二面性についても触れられていました。これは「どっちも本当だよ。」に尽きます。みなさんは自らの一部分を虐げたりしてませんか?
Level 2/3/4でもイベントのCGが違ったりするんですが、このLevel 1だけはおしまいの形もチガウということで一応最後に回しました。悪い話ぢゃありませんけど、個人的には2/3/4のおしまいの方が好き。。。結末は二通りに分けず、統合して一つのお話にしちゃったほうが完成度は上がったのではないかと思います。けど、それだと他のキャラクタとのバランスが悪くなりそうなので却下されたのやも。
#やもり後のイっちゃった目つき、かなりヤバいです。まじかるさんだー!まじかるさんだー!まじかるさんだー!
さりげなく「未来の息子」とか言い切ってるあたりはスゴいっす。
長瀬のテーマ、健在。にはは。ライフワークもいいですね。
芸術品や高額骨董の価格交渉、結構面白かったりします。純粋に高く売るにはこのひとに頼らないでreloadするのがいいんですが、三回くらい交渉して買ってくれると嬉しいです。ふふふ。
やるな。
スフィーが(Lv.3以上に)育つまで骨董市に行かないでおくと、最初会った時のコメントが違います。(フリマのあんちゃんではまだ試してませんけど、そっちでも多分チガウ反応が見られるかと。)
私にとっては、遊び心があってのめりこみやすいplayerの代役でした。ということは、マトモなひとにはちょっと「ふざけすぎ」なところがあるのやも。やも。やもー。
〇勝五敗・・・正直に言うと、あっさり全敗。。。
経営シミュレーション部分は、お嬢攻略時以外はっきり言って「どおでもいい」状態です。しかし、日々の業務をこなしつつお話を進めていくことによってお話全体の現実性(「身近さ」)が上がるようにも思いますので、ある程度まぢめにやるとよいでしょう。お嬢攻略に備えて実戦で鍛えるという意味もありますし。
スフィーの仕事の結果は、「大成功」「成功」「失敗」の三通りあります。「大成功」か「成功」かはランダムに決まるようです(特殊なアイテムを得た場合、対応する仕事が「大成功」になる確率は飛躍的に向上します)。スフィーを「超機嫌良い」状態に保っておくと、「失敗」することはほぼあり得ないみたいですので、ウインクされながら100連続成功を目指して頑張りましょう。
#見えてる変数の他に、スフィーの「マナ」という隠れ変数があります。これは彼女本体のLevelを決めるもので、通常のお仕事で+10/休息で+15/自由行動で+20/魔法による仕事で0/各種イベントや休日行動ではそれぞれ定まった数だけ加減されてゆき、スフィーが魔法を使って何かをするときに100の単位でごっそり削られるようです。詳細を知りたい場合、下の攻略情報頁を参照下さい。
http://ranbukai.szero.net/ma.htm
一人ずつ攻略していく限り、お話を進める際の選択は難しくありません。一部、偏った行動を取っていると出くわさない事象などもありますが、事前にちょっとだけ攻略情報をナナメ眺めしておく程度で対応可能かと。ここいら、「読みゲー」としては不要な「運次第」の要素が希薄ということですので、印象は好いです。
てなわけで、攻略するための選択肢は簡単/経営シミュレーション部分は遊び心次第、という作りです。個人的には気に入り。シミュレーション部分は、こみぱの同人誌作成よりも「楽しめる」出来になっていると思います。
あっそうだ、お話の気に入り順もここで。
#みどりさんのはちょっとチガウ意味で気に入りでしたけど。。。リアンのは「穏やかすぎ」かな?悪くはないのですが、波乱好みの私にはやや物足りなかったのやも。いずれにせよ、どれも退屈しないお話でした。
各人の細かい台詞等を含めつつ、全ての登場場面での印象を綜合して。
名まえ | 比りつ | 一いん | 見かけ | 浮かれ | 打たれ | 憑かれ | 抜かれ | やられ | 泣かせ | ふにゃけ | ☆合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
すふぃ | 0.524 | C | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | 18 |
結花 | 0.459 | SS | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | 20 |
みどり | 0.555 | A | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | 15 |
リアン | 0.494 | B | ☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | 12 |
なつみ | 0.506 | S | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ | 15 |
「一いん」はSSからCまでの評価を適当に割り振ってみてます。「見かけ」から「ふにゃけ」までは、項目ごとに相対評価をしてます。
#スフィーの第一印象は「コドモ状態」のそれです。ぼやけたアレではなく。
単純に☆の数では表現できなかったことなどを少々追加します。
ということで、The Winners' Podium。(順位決定はRjの脳内でこっそり行われています。)
・・・(悶絶すること数時間)・・・
ええいっ!
Sphie 結 ┌───┐ な 花 │ 1 │ つ ┌───┘ │ み │ 2 └───┐ │ 3 │ └───────────┘
おめでとう!
はー。。。結花にするかスフィーにするか、死ぬほど苦しみました。既にはらわたはブチ切れまくり、私は自らの血の海に深く深く沈んでいます。決め手は、「魔物」かどうかという点・・・ではなくて、結花攻略時、スフィー去り際の一幕でした。ぢんせいなんてわからんちんなもんですね。。。
簡素ですがいい空気を作っています。気に入り。
ごむ。。。
このゲームに与えたい超個人的(© Makotoさん)鍵言葉は
I just wanna see your sweet smile.
です。
このゲーム、世間的にはさほど評価の高くない方みたいなんですが、私としてはこみぱに勝るとも劣らない出来だと思います。心動かされました。そして、「気持ちのいい」ゲームでした。や、ヘンな意味ぢゃなくて、真っ直ぐに。
こういったゲームについていろいろ教えて下さったD-DOGさん及びそのご友人諸氏、ヒミツのひと、そして読んで下さったみなさんに感謝します。
さんきう☆
(以上2001.06.29)
(2007.08.30現在)
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