Rj's CoMiPa Page


この頁では、私Rjがあのおもしろい2Dゲーム Comic Partyをやってみて思ったことなどを書きます。「Comic Party」自体は所謂「十八禁」遊戯ですが、この頁の閲覧は十八歳未満でも問題皆無・・・と思います。内容は私の好み暴露が中心で、「Macでウインドウヅのゲームをしよう!」的手引き書度合いは壊滅的に低いです。変な期待をしないようお願い申し上げときます。(2000.06.15)

  1. 準備
  2. 印象
  3. 評価
  4. 結論

こみっくパーティー

1.準備

SkaaRj_66で触れた通り、某ヒミツのひとのオススメに乗って「こみぱ」をやってみることにしました。(ヒミツのひとの密告によると、D-DOGさんもこれのネタ(登場人物の口癖等)を彼のコラム「Silly TALK」で時折使ってるそうですし、去年のにんきゲームの一つで入手も容易だろうとのことでしたゆえ。)これはウインドウヅ上で動くウインドウヅ用のゲームです。2000.06.15現在、Mac版なるものは出ておりません。従って、Macintoshしか使ってない人は何らかの方法でウインドウヅ環境をでっち上げないといけません。単純な選択肢は2つ。

  1. ウインドウヅが動く機械を入手してそれを使う。
  2. PC/AT互換機やウインドウヅのエミュレータを買ってきてそれを使う。

前者の利点は、OSやゲームの動作に不安が少ないこと。欠点としては、場所やお金の問題の他に「何となく、負けた気分になる(+、こびとの拗ね具合が大きい)。」というのがあります。後者の利点は、場所やお金の問題の他に「何となく、勝った気分になる。」・・・ぢゃなくて、ウインドウヅ環境構築の自由度の高さやMacとのファイル交換の容易性等、実は結構たくさんあります。欠点は、ソフト動作上の不安要素が少し多いこと、同時期に出回ってるPC/AT実機と較べたら色んな処理速度がのろいことなどです。

UnrealやUTといった三次元ぐりぐり描画系のゲームの場合、流石に実機でないと速度的に厳しすぎるのですが、ただの二次元静止画系ゲームの場合、それほど気にならないことも多いようです。んで、私の場合は(手元にBlue Label Power EmulatorというPC/AT機のエミュレータと単体で購入したwindows 95jがあったこともあって)、迷わず後者を選択しました。

同じくSkaaRj_66にも書いたのですが、BLPEでは問題が大きいようでした。ので(他の事情もありましたが略)、あっさりこんとConnectix Virtual PC 3.0Jを購入し、そいつで動かしてみたところ、思いの外快適でちょっと拍子抜けしたくらいです。(ただ、BLPEはVPCの約1/4という価格ですから、BLPEはずいぶん健闘してるとも言えると思います。)

以下、PC-DOS版のVPC 3.0を買ってきた私が「こみぱ」を開始するまでの手順概略です。(一部で表現がやや不自然ですが、かんにん。)

  1. VPC 3.0をMacに入れ、VPCを最新版(v3.0.3.J)にアップデートする。
  2. VPCに付属のboot用FD imageからVPCのドスを起動し、VPCで適当に作ったPC形式のHDD imageにwin95jを入れる。
  3. 入れたwin95jをVPCで起動する。
  4. そのwin95jに「こみぱ」を入れ、こみぱを最新版(ver.1.23)にアップデートする。
  5. 遊ぶ。

アップデータは各社のwebサイトから落とせます。ソフトのインストール方法や必要なディスク容量等、詳しいことはVPCや「こみぱ」の手引き書を参照していただくとして、見て分かるようにそれほど難儀なことはありませんでした。ウインドウヅを持っていない人の場合、別途それを(単体で)入手してもいいのですが、win98版のVPCを買うという手もあるようです。それだと、ウインドウヅをインストールする手間が省けるかもしれません。

しかし、ウインドウヅをまっっったく触ったことが無い人の場合、(僭越ですが)それ自体に慣れるまで多少の労苦を強いられることを覚悟なさった方がよろしいかと存じます。Macintoshとは、操作感といった表面的な部分のみならず設計理念といった根幹的な部分から全く異なるものですゆえ、外面上の類似に惑わされて「同じようなつもりで」触ってるとエラい目に遭うこと必至です。(これは脅しではなくて私の実感から。)

VPC等のエミュレータでやる場合、「ゲームごとにそれ専用の起動システム入りHDD imageを用意する」という技を使うことによって、「システムを壊して泣きそうになる」という最も恐るべき問題をかなりの程度回避することが可能です。あるゲームが安定して動く環境を構築したら、そこでその特定のゲームをする以外一切何もしないようにしておくと、手間暇的には「Mac上でMac用のアプリを使う。」のと殆ど変わりません。これが私にとってはエミュレータを使う最大の利点かも。もし実機だったら、「ある一つのゲーム専用HDD」なんてのを沢山用意して繋ぎ替えつつ使うってのはちょっと現実的ではありません。かと言って一つのシステムにあらゆるソフトを詰め込んだら・・・いつシステムがブチ壊れるか分からないし、(壊れるまで行かずとも)安定度が心配です。(ここらへんは「何をするとシステムがブチ壊れるのか」をきちんと理解していれば柔軟な対処が可能なのやもしれないと思いますけど、ひとまずウインドウヅのシステム管理者になるということは今の私にとって無理なんだい・・・)

話をこみぱに戻して・・・MacOS 8.6J + VPC 3.0.3Jでは、ちゃんと音楽や効果音が鳴ります。(「Apple CD/DVD Driver J1-1.2.2/1.3.1」「Apple CD-ROM J1-5.4.2」で確認。これらを使うと大体発音状況は一緒みたいです。)喋り声が一部出ないことがあるようだ・・・と思ってたんですが、ヒミツのひとの入れ知恵によると喋り声はもともと一部にしか入ってないそうです。てことは案外ちゃんと全部出てるのやも。けど、音量バランスが最悪なので、ゲームを起動する度にボリュームの設定をしなおしてます(音楽を最小付近に/WAVを最大に)。その他は特に問題なしということで、Rjの侵攻(玉砕)報告等については「2.印象」以下をご覧ください。

−戦略/戦術−

これに関しては・・・既にいろんなところにあるみたいですゆえ、必要に応じてweb上で検索してみて下さい。検索語は「こみっく」「パーティー」「攻略」等でいいと思います。


2.印象

そんなこんなで、PCえっちぃゲームの海へ処女航海。最初、この「こみぱ」はどんなゲームか見てやれってんで適当にやってたのですが・・・このゲームでは「添い遂げます。」という覚悟で女のコに挑まないとダメダメちんだということが分かりました(←みんなに愛想振り撒いて、滅亡的な終末を迎えたらしい)。ついでに、どんなコが出てくるものやらざらっと見て次以降の標的を絞る参考になればいいやと思ってたんですが、最後まで出て来なかったひともゐたようです。。。まいいか。以下、二回目、三回目・・・とクリヤしてったひとの印象を連ねます。

−戦績−

〇勝九敗・・・簡単に言うと、全敗。。。

−ゲーム性−

「登場人物の印象」以外についても少し書きます。ゲーム作家として有名らしい「いいのさん」というひとが母校の小学生にゲームの面白さを説明する時、「運と能力のバランスが大事」ってなことを言ってました。その点からすると、このゲームはあんまりいいゲームではありません。こまめに保存しながら進める限り、先行きは運や能力とはほぼ無関係です。ただ、少しもアタマを使う余地が無いというわけでもなく、最初のうちはちょっとだけ工夫する余地があります。

選択肢による分岐ですが、迷うような時は多くの場合「どっちでも結果は同じ。」になるようです。選択肢自体もそれほど不自然ではありませんので、そんなにムキになってこまごまと保存しながらやらなくてもいいみたいです。このゲームの楽しみは一般的な「ゲーム性」にあるのではなく、別のところにあると私は理解しています。自力でクリヤする前にweb上の攻略情報を漁りましたが、損した気分はゼロです。むしろ、攻略情報を先に見ておかなかったら無駄な労力を費やして損したかも、と思っちまいました。

だって長いんだもん。。。


3.評価

各人の一回目クリヤ時に於ける印象への評価を中心に。

CoMiPa evaluations
名まえ比りつ一いん見かけ浮かれ打たれ憑かれ抜かれやられ泣かせ☆合計
瑞希0.569B☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆14
0.543SS☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆19
0.534B☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆14
詠美0.526A☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆17
あさひ0.513C☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆14
由宇0.510A☆☆☆☆☆☆☆☆☆12
千紗0.500C☆☆☆☆☆☆☆☆11
玲子0.497S☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆15
郁美0.????☆☆☆☆☆☆10
−各項目について−

「一いん」はゲームに倣ってSSからCまでの評価を適当に割り振ってみてます。「見かけ」から「泣かせ」までは、項目ごとに相対評価(☆☆☆と☆が二人、☆☆が五人という割り振り)をしてます。

−補足−
世に評価方法は星の数ほどありますが・・・例に漏れず・・・なので「単純に☆の数では表現できなかったこと」などを少々追加します。
瑞希
「万人受けしそうな」ひと・・・と言うと酷評してるみたいですけど、そうぢゃなくて素直に「いいなぁ」と思えました。自分には縁のなさそうな、「平穏なぢんせい」ってのにちょっと憧れる傾向が私にはあるようです。
いろんな意味で、「もうダメだ・・・」。このひと、夢魔/雪女系の妖怪ぢゃないでしょうか。
正統派和風美人の底力は想像以上でした。油断させるのが上手いあたりも、流石オトナと言うしかありません。
詠美
破壊力は彩ちゃんを凌いで最高。彩ちゃんがこちらの動きを封じるMinigunかPulse Gunの2ndaryだとすれば、詠美ィはASMD comboやもしれません。彩ちゃんは「傍にゐて欲しい」/詠美ィは「傍にゐてやりたい」筆頭です。
あさひ
寝顔や泣き顔で惑わす力は流石「偶像」。また、おしまいの場面(販売部数が出るとこぢゃなくてホントのおしまいんとこ)で最も強く私の心を掴んだのはこのひとでした。
由宇
表の数字は低めに出てしまってますが、体感的好み度としてはもうちっといい線行ってます。最後、嵌められたような気もしますが、「こんなコにならそれもいいかな」と思ってしまいそう。危ない危ない(何がだ?)
千紗
ねこ化現象よりも犬的な一途さに魅力がありました。雪の夜、あんなとこであんなカッコして待たれた日には、一体どうして怒ることができましょう。(但し・・・ここに限りませんが、「俺」の応対にやや不満が残ります。勿體無いオバケ招喚。)
玲子
一番「ぬほりん」とさせてくれました。人間語に訳すと、「し・あ・わ・せ」ってことです。私にとってのリアリティ(実際にゐそうな度合い)も最高。ゲームでの扱いが軽いのが恨めしいっす。。。
郁美
本当にちょっとしか出て来ないし、設定が「いかにも」って感じなのでフェアぢゃない気がしますが、考えさせられたという点では一番です。私は現在「創作活動」と呼べるようなことは殆ど何もしてないんですけど、それは自分がまだ納得してそれを行える状態にはないと考えているからです。今の自分に何が出来るのか。納得して何かを創れるようにならむと願いつつ、こうしてSkaaRj記事やその他を書きながら道を模索するのが「今のRjに出来ること」なのやもしれません。「一生、無理。」な可能性も大きいですけどね。

ということで、The Winners' Podiumでも描いておきます。(上の表の通りですが、たまたまです。ここでの順位決定は、Rjの脳内でこっそり行われています。)

       彩
   詠 ┌───┐
   美 │ 1 │ 玲
 ┌───┘   │ 子
 │ 2     └───┐
 │         3 │
 └───────────┘

おめでとう!

−音楽のこと−

BLPEでは音が殆ど鳴らなかったのですが、このゲームに関してはそれだとちょっと勿體無いと思いました。曲自体はそれほど独創的で秀逸なものばかりとも言えないのですが、お話の中で効果的に使われていてなかなかいい雰囲気です。お寿司に於けるわさびとしょうゆ、醤油ラーメンに於けるこしょう、仏蘭西麺麭(「パン」ってこんな字を当てるんですか・・・書けないよぅ。。。)に於ける外側のかりかりみたいに、適度に効いてます。

難点は、CD容量の都合からか曲が全般に短めで一連の情景の中で幾度もループしてしまうことがある、というところですが、それでも全然無いのと較べたら冥王星とあんこうくらいの差かもしれません。雰囲気作りに貢献するという点でUnrealに匹敵するとまでは言えませんけど、それほど嫌みな感じの曲調でもないのでよいのではないでしょうか。

個人的に一番好きなのは、全てが終わった後にめにう画面が出たとこで流れるtitle track。よいんに浸りながらしばらく聴き込んじゃったりしてます。title trackだから当たり前と言えばそうなのやもしれませんが、この曲にゲーム製作者の心意気やらゲーム自体の方向性のようなものが込められている、或いは、それを作曲者がうまく取り込んで表現している印象です。

−蛇足−

ごむ、つけなさいね・・・


4.結論

半分くらい遊び終えた時から私の中ではほぼ固まっていたと言っていいことなのですが、このゲームに与えたい超個人的(© Makotoさん)鍵言葉は

It's glad to know ya.

です。遊ぶ前は、「やたらまにやっくすぎな世界を描いててついていけなかったらどうしよう」とやや不安に思ってたんですが、薦めてくれたヒミツのひともおっしゃってたように実際やってみての印象は「悪くない」でした。もちろん、細かいことを言い出したらいくらでもケチつけられるんですけど、完全さを求めて何かの悪いところを挙げ連ねるよりも魅力的なとこをしっかり見出して楽しむ方がいいと思ってます、私は全てについていつでも。

実際にひとと付き合ったりするときでも一緒ですね、コレ。一生のうちに会える人の数なんて高が知れてますし、キライなひとに囲まれて虚しくぢんせいを費やすよりもスキなひとに囲まれて楽しくぢんせいを過ごす方が私の性に合ってるような気がします。ここへ辿り着くまでには随分と長い時間が掛かったのですが、それでも辿り着けたのは今まで私と偶然関わった多くのひとたちのお陰と思えます。今、これを読んで下さってるアナタもまたその一人、かな。(一方通行だと私にはどうなってんだかよくわからんちんやもしれませんけど。)

さてと。私も「こみぱ」ならぬ「こみけ」というものを一度見てみたくなりました。

−謝辞−

ヒミツのひと、貴方が勧めてくれなかったら私は恐らくこの楽しいゲームに一生出くわさずじまいだったでしょう。また、こういったゲームについて事前に(四ヶ月くらいまえから)いろいろ教えて下さったD-DOGさん及びそのご友人諸氏(お名前、考えた上で割愛させて頂いてます。m(_   _)m)にも、ここで改めて御礼もうしあげたく。

Thanx all!

(以上2000.06.08-2000.06.15)


Rjのえっちぃゲーム印象記

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  5. 雫/痕: Rj's DropScar Page
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(2007.08.30現在)


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