この頁では、私Rjがあのおもしろい2Dゲーム Phantom of Inferno をやってみて思ったことなどを書きます。「Phantom of Inferno」自体は所謂「十八禁」遊戯ですが、この頁の閲覧は十八歳未満でも問題皆無・・・と思います。内容は私の印象/好み暴露が中心で、「Macでハードボイルドなゲームをしよう!」的手引き書としては殆ど無能です。妙な期待をしないようお願い申し上げときます。(2000.11.24)
SkaaRj_81で暗に触れた通り、ヒミツのひとやKATAYAMAさん@青朱白玄も気に入りの「Phantom of Inferno」(Phantom)をやってみました。(ややマイナーなゲームなので、私は通信販売で入手しました。)これはウインドウヅ上で動くウインドウヅ用のゲームかと思いきや、Mac版も含んだ所謂「混成物」です。従って、Macintoshしか使ってない人も何らかの方法でウインドウヅ環境をでっち上げる必要はありません。(故に、その点で「Rj's CoMiPa Page」や「Rj's Kanonical Page」や「Rj's ONE Page」や「Rj's ToH Page」や「Rj's DropScar Page」や「Rj's Aero Page」に準ずる部分は殆どありません。)表面的には普通のMacのアプリと考えて下さい。(一部の操作性等、ちょっと「Macアプリ」離れしてるところがあるような気もするのですが。)
#ゲーム進行中以外の部分では、動作はそれほど軽快という感じではありません。PPC601で動くそうですが、CD-ROMの速度なども快適性に多少影響するかもしれません。まあ、750/400MHz/12倍速CD-ROMで「苦痛」ということはありませんでしたが。
これに関しては・・・いろんなところにあるみたいですゆえ、必要に応じてweb上で検索してみて下さい。検索語は「phantom」「inferno」「攻略」等でいいと思います。DATA保存スロットの表示に問題がありまくりでィャになったので、私は一回目の玉砕以降とある攻略情報↓を頼りに進めました。。。(「ウインドウモード」での進行が不能なので、事前にプリンタで紙に出力して手元に置いて・・・滅)
(どうでもいいけど、カラスぢゃなくてClaudiaか何かだと思うんですが・・・キャルは不明。この頁の検索語にはnitroplusにあった画像のファイル名の綴りを使ってます。)
#なお、アップデータが出てます(最終:2000.08.30)。ゲーム開始前に当てて下さい。
付属の手引き書によると、このゲームは「ワキゲー」というジャンルだそうです。基本的にはこれまでの「選択肢付き読み物ゲーム」と同じに見えるのですが・・・このゲームではキャルに憑かれる云々もあるけどそれだけぢゃなくて、お話そのものが結構本格的です。やや重要な部分で多少腑に落ちない強引さが見られたりもしたのですが、それはまあ忘れることにしましょう。(生き霊や地球外生物が出てくるものと違って「りありてい」のようなものを重視しているが故に遊び手としても細かいことが気になった、と言えるかもしれません。)物語の分岐は終盤に多いのですが、落とし穴がとちうにあったりします。私の場合はさくっと攻略情報に流れてしまったのであまり泣きそうにはなりませんでしたが。以下、いつものように出てくる主なひとたちの印象を並べます。
#尚、ゲーム内容の暴露度合はこれまでの記事群とほぼ同様です。
一回目の遊戯は例によって玉砕試行だったのですが、その時点で「ああ、設定上のらすぼすはアインでこの人は雑魚なんだな。。。」と思いました。攻略情報を見ると先行きが最も短いようだったので第一の標的に。基本的には「悪ぅいオンナ」だし、ムネとかムネとかムネとか・・・(以下略)・・・なので結構好みです。お話が短くてちょっと残念でした。(その分、散り際は美しいんですけど。)
#F40の似合う女・・・
一目見て「・・・綾波?」と思わせる雰囲気かどうかは置いといて、最終的には随分心を動かされました。生ける屍を自認する私も、「あれくらいの修羅場を経たら誰かが傍で笑ってくれるのかな。。。」という気にさせられたくらいです。「弱って添い寝に導くのはズルいぞぅ!」とか「泣くのはズルいぞぅ!」というのもありましたけど、「笑むのはズルいぞぅ!」と思わせてくれました。
色の夢は・・・北海道?と思ったら違いました。ちぇっ。
#うまくいくと彼女に名前を付けることが出来るようになるのですが、血迷って「じむりじんじむちゃん」と入力しそうになった私。。。
最初はちいさすぎてちょっとアレ(ドレ?)ですけどそっち(どっち?)は別として、Rjの弱点を突くのが一番上手かったのはこのひとです。あんな風に想われてみたいものよの、と。後半のえっちぃシーン前後はなかなか刺激的でした。育った後、もっといろんな服を着せてあげたかったってのが心残り。選び甲斐ありまくりでせう。
#あそこまで行ってからアイン/キャルを選ばせるのは悪すぎだと思います。選びあぐねて、思わず自害しそうになりました。
登場がヤケに遅いので、オマケのひとかと思ってました。キャルとはある意味で正反対の強さを持ったひとですので、Rj揺さぶり度では不利かもしれません。しかし、志賀の最期のシーンではじーんとさせてくれました。
単純明快、思考や行動が分かりやすいひと。けど、あれだけ顔/名前が割れてるのにどうしてそんなに好き勝手出来たのかは不思議です。どのお話でも重要な役割を演じてるので、そこはこのゲーム全体を評価する上でちと残念な点でした。
なんか妙にカッチョいいのですが、役割がやや希薄なので不満です。「俺」のと対決の時に牙を剥いて欲しかったっす。
私が組むならこのひとかなぁ。。。最初は悪趣味な格好をしたただのおっさんかと思ってましたが、このゲームに登場するひとたちの中ではリズィと並んで最も信頼できそうなひとでした。
正直者は馬鹿を見る、の典型その二。真っ直ぐにしか走れないViperってのは彼女にぴったりなクルマと言えましょう。「俺」が最後まで彼女を裏切ることが無かったとしたら、それは通奏低音のように全編にわたって陰鬱な空気が澱んでいるこのゲームに見出せる「救い」の一つになってたのやもしれません。
このひとも相当「いいやつ」なんですが、ちょっと紋切り型すぎて魅力が薄かったような気もします。というより、単に出番が少なかっただけ?
優等生、とアニキに言われてましたが、散り際はカッチョよかったっす。エラいぞ!
物分かりのよさそうなおっさんでしたが、最後は結局引退したのでしょうか。気になります。
「あっちの世界」に浸る人間が殆どのこのゲームに於いては貴重な「こっちの世界」にどっぷりなひとですけど、「こんなやつ、いるかっ!?」度合いはかなり高いような・・・特にこの国では、よけいなおせわを焼く若い人ってのは絶滅寸前なんぢゃないかという気がしますゆえ。
独逸語で「二」は'zwei'と書きます。制作スタッフの誰か、せめて一回くらい辞書を引くべきだったのでは。
ってのは置いといて、性質的には「こみぱ」の「俺」に近い感じです。あまり遊びがなく、かなり実直です。が、置かれている境遇や物事の捉え方という点で親しみを覚えることも多々ありました。悪くないです。
〇勝四敗
ゲーム性を評価するものでもなさそうなので、シナリオの気に入り順など。
各人のsad/happy全て含めたお話に於ける印象への評価を中心に。
名まえ | 一いん | 見かけ | 浮かれ | 打たれ | 憑かれ | 抜かれ | やられ | 泣かせ | ふにゃけ | ☆合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アイン | B | ☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | 17 |
キャル | C/SS | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | 20 |
クロウ | S | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆ | ☆☆ | 14 |
美緒 | A | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ | 13 |
「一いん」はSSからCまでの評価を適当に割り振ってみてます。「見かけ」から「ふにゃけ」までは、項目ごとに相対評価をしてます。
「単純に☆の数では表現できなかったこと」を少々追加します。
ということで、The Winners' Podiumでも描いておきます。(ここでの順位決定は、Rjの脳内でこっそり行われています。)
キ ャ ア ル イ ┌───┐ ク ン │ 1 │ ロ ┌───┘ │ ウ │ 2 └───┐ │ 3 │ └───────────┘
おめでとう!
音楽にはあまり力が注がれていません。雰囲気を綴る効果音、といった位置付けです。そんな中で唯一「音楽」として機能しているのは、キャルの懐中時計のオルゴール。いろいろあるので、沁みます。
ごむ不要な場面、あったような気も・・・
このゲームに与えたい超個人的(© Makotoさん)鍵言葉は
How can I justify this life!
です。
遊ぶ前から固ゆでだとは聞いていたのですが、実際やってみての印象は「ぐぅ・・・」でした。お話全体の密度が高いだけでなく、恋愛的な要素はある意味で極限的、それ以外の要素も概ね重たく暗く強いものでした。重たい側面についてはこんな感じ:
Can you see me now Can you feel the pain Can you heal the scars on me Life within my heart Hope within my soul is DYING (from 'Lost Horizons' by MSG)
他にもいろんな要素がありますが、戦闘場面ではUT StrikeForceを思わせるきんちょうかん。自分では殆ど何も出来ない(携行する武器を選ぶ場面がありますけど、ドレを選んでも結果には影響しないみたいです。選べる武器の種類は、序盤の訓練の時に選択肢で「威力のある銃」を採っておかないと少ないまま話が進んじゃってつまらんちんです。特に、「めざせ次元大介!」とか「デザートイーグルって撃ってみたい・・・」なんて思ってる方は要注意。)のですが、何もしないのにあの緊張感、ってのはスゴいと言えましょう。効果音や絵の使い方などもよいです。
ヒミツのひとやKATAYAMAさん(彼のサイトにも印象記事があります)に随分前から唆されていたのですが、何とか今世紀中にやってみることが出来ました。(D-DOGさんはもうこれやったんでしたっけ?まだなら、気が向いたら如何でせうか。。。) また、こういったゲームについて事前に(九ヶ月くらいまえから)いろいろ教えて下さったD-DOGさんのご友人諸氏(お名前、考えた上で割愛させて頂いてます。m(_ _)m)にも、ここで改めて御礼もうしあげたく。
Danke!
(以上2000.11.21-2000.11.22, 2000.11.24加筆)
(2007.08.30現在)
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