この頁では、私Rjがあのおもしろい2Dゲーム 雫/痕 をやってみて思ったことなどを書きます。「雫(しずく)」/「痕(きずあと)」自体は所謂「十八禁」遊戯ですが、この頁の閲覧は十八歳未満でも問題皆無・・・と思います。内容は私の好み暴露が中心で、「Macでウインドウヅのゲームをしよう!」的手引き書としては殆ど塵芥です。妙な期待をしないようお願い申し上げときます。(2000.07.21)
SkaaRj_70のコメント文等でこっそり触れた通り、D-DOGさんのオススメで「雫(win95版)」と「痕」をやってみました。(往年のにんきゲームの二つらしく、未だ入手可能です。)これらはウインドウヅ上で動くウインドウヅ用のゲームです。2000.07.21現在、Mac版なるものは出ておりません。従って、Macintoshしか使ってない人は何らかの方法でウインドウヅ環境をでっち上げないといけません。(以下、「Rj's CoMiPa Page」や「Rj's Kanonical Page」や「Rj's ONE Page」や「Rj's ToH Page」に準ずる部分は省略します。)
#動作は軽快です@PPC750/432MHz, VPC3.0.3J。恐らくPPC601級でも遊べると思います。(「G3Strip」でBS cacheを切り、「G3Throttle」で実効処理速度を80MHz程度に落としても遊べるレベルでした。)
#鍵盤短絡操作について。MacOSの方で入力モードを星条旗にしておくと、このゲームもほぼマウス無しで遊べます。矢印キーで選択部分移動、returnで決定/次の文へ、escでめにう招喚、spaceで文章表示/非表示、option+sで既読分すっ飛ばし、等
これに関しては・・・既にいろんなところにあるみたいですゆえ、必要に応じてweb上で検索してみて下さい。検索語は「雫」「痕」「攻略」等でいいと思います。どこまでクリヤしたかによって選択の自由度はある程度限定されますが、回数をこなせば攻略情報に頼らずとも全部のお話を読めると思います。
そんなこんなで、PCえっちぃゲームの泥にずぶずぶ埋まってる気もしますけど・・・めげずに続行。最初、これら二つはどんなゲームか見てやれってんで適当にやってたのですが・・・これまでのものに較べてもゲーム性は低く、自称通り「びぢゅある・のべる」といった感じです。読み物的。特に「痕」の探訪回数が浅いうちは、選べるコースが限定されていることもあって、「導かれるままに進む」に近い状態です。いろいろこなした後ではそれなりに「運命の分かれ道」というものが増えてきますが。。。それと、女のコに対しては「攻略」という雰囲気で接するものではありません。一応選択によって「標的を選ぶ」という見方も出来るのですが、これまでのものに較べるとそういう要素は弱いようです。けどまあ、ここでも出てくる主な女のコの印象を並べます。'happy'らしきendingを見た順です。
第一目標はこのひとが出てきた瞬間に決まりました。口数が少なく神秘的な瑠璃子さんやえっちぃな太田さんに走ると思われていたかもしれない私ですが、ハズレです。このひとに一目惚れです。しかも、ムネとかアシに嵌められたのではなく、やっぱりあのねこ目と健全さにコロリとやられました。。。(このひとが登場した時点で、このゲームの個人的にんきNo.1は決定してました。)
コロリ。
特に気に入りだったのは、こわがりなところとむにむにしてるところ・・・ぢゃなくて、頽廃的ぢゃないところ。こんなコと一緒にゐたら、精神の均衡がどうのとかあまり考えずに暮らしていけそうです。
うーん、オルゴールはいいのですが・・・
なんか不思議なコです。憑かれ度はかなり高いっす。身近にゐたらいろんな意味でヤバいような気がしますが、多分ゐないでせう。このゲームでは唯一と言っていい「魔物」系のひとでした。
あの目は犯罪です、特にどあっぷ。異民族風の衣装も反則です、しかも人外。お話的には、happy endの最後が無ければ最高だったかもしれません。また、オマケしなりおの「イエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イッ!」にもくらくらしました。
楓さんを堕とす前にこのひとのsad endsを見たのですが、お話としてそれら(下で触れる「サイアク」を除く)は相当気に入りです。ちょっとシェクスピィヤ悲劇を思わせるような。また、鬼モードのこのひと、ものすごく魅力的です。こんなひとに殺されるなら本望だ!状態。大事なひとに死なれるのって、その手で殺されるよりずっと辛そうですね。。。
鬼モードの他にズルだと思ったのは、やはり月夜の泣き顔攻撃でせう。happy/sad合わせて随分泣かれたような気がしますが、このひとが真に恐ろしいのは鬼モードに入った時でも料理を作った時でも素の性格が見えた時でもなく、「秘技・泣き堕とし」を繰り出した時です。大学で心理学なんてのを学ぶと、こんな恐ろしい技を身に憑けてしまうものなんでしょうか。大学、おそるべし。。。
第一印象最高。乱暴なところやムネなところを無しにしても相当きにいりです。悩めるお調子者だし、「…んきゃあああ(中略)あああッーーー!」とか言ってるし(かわいすぎ)、後ろで赤児のうちわを扇いでるし。。。ちょっと残念なのは、お話がやや淡泊だった点でしょうか。
このひとは、どお見ても高校生というより小学生・・・別の意味で犯罪なんぢゃないかという気がしまくり。でも、話してるとにまにまさせられてしまうのは流石に「堕ちた悪魔」こと天使の微笑みといったところ。「テキストもバインダー式でとってもつかいやすいんだニャー」とか「フェアな戦いがポリシーの女賭博師、初音!」など、広い意味でも、狭い意味でも、実に可愛らしい。ヤンキーモードも捨て難いのですが、ここはぐっと我慢して立派なオトナに育って欲しいと言っておきます。
邪気について考えてしまいました。邪気の無い笑顔って持ってますか?邪気って何でしょう。いつから私たちはそれを纏うようになるんでしょうね。気になります。
対象は、「雫」がさおりん、るりるり、みずぴー/「痕」が千鶴、梓、楓、初音<STRIKE>、ガチャピン</STRIKE>
。
一勝六敗
(Rjに勝ったひと:沙織、瑠璃子、千鶴@鬼モード、楓(エディフェル)、梓、初音<STRIKE>、ガチャピン</STRIKE>
)
#初音ちゃんとは微妙な勝負だったのですが、遊んでて私が脆くもにまにまさせられてしまったのと分身たる耕一が寝癖で遊ばれてしまったので、負け。
ゲーム性は希薄なので、シナリオについて書きます。
「雫」には全部で十三、「痕」には十七くらいの「終わり方」があります。「雫」の方は全般に目も当てられないものが多く、「痕」の方はsad endingにも印象深いものがありました。また、どちらにも「オマケ」的位置づけのものがあり、「雫」では下手するとアレが一番面白かったんぢゃないかという・・・「痕」のそれは複数あっていろいろなのですが、これまた面白いものもありました。ただ、ガチャピンのお話だけは納得いきません。そこまで話を進めといてそれかよ、と。ガチャピン可哀想すぎ。。。
本編で一番気に入りだったのを挙げておきます。
#「痕」のサイアクなendingはもしかしたら千鶴sad endに含めるのが妥当なのやもしれませんが、あまりに悲惨だったので勝手に「サイアクend」として別扱い。
各人のsad/happy全て含めたお話に於ける印象への評価を中心に。
名まえ | 一いん | 見かけ | 浮かれ | 打たれ | 憑かれ | 抜かれ | やられ | 泣かせ | ふにゃけ | ☆合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
沙織 | A | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | 18 |
瑞穂 | C | ☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | 10 |
瑠璃子 | B | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | 20 |
#みずぴー、ゴメン。。。
名まえ | 一いん | 見かけ | 浮かれ | 打たれ | 憑かれ | 抜かれ | やられ | 泣かせ | ふにゃけ | ☆合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楓 | A | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | 20 |
千鶴 | B | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆ | 15 |
梓 | S | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | 14 |
初音 | C | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | 15 |
「一いん」はS/AからCまでの評価を適当に割り振ってみてます。「見かけ」から「ふにゃけ」までは、項目ごとに相対評価をしてます。
世に評価方法は星の数ほどありますが、どんな評価方法も完全ではないという一般論の例に漏れず上の評価もあまりに断片的なので、「単純に☆の数では表現できなかったこと」などを少々追加します。また、攻略対象外のひとへの印象もここで書きます。
ということで、The Winners' Podiumでも描いておきます。(ここでの順位決定は、Rjの脳内でこっそり行われています。上の表、やっぱり「人間度が高い人」には不利になるのかしらむ?)
沙 瑠 織 楓 璃 ┌───┐ ┌───┐ 子 │ 1 │ 瑞 梓 │ 1 │ 千 ┌───┘ │ 穂 ┌───┘ │ 鶴 │ 2 └───┐ │ 2 └───┐ │ 雫 X │ │ 痕 3 │ └───────────┘ └───────────┘
おめでとう!
簡素ですが、雰囲気出ててよいです。どちらかというと「痕」の方が哀しく穏やかで私の評価は上。どちらも、総合的には「To Heart」を上回ってます。
ごむ!
これらのゲームに与えたい超個人的(© Makotoさん)鍵言葉は
雫:Can you live on a knife edge?
痕:'the feeling that I'm my own boss'
です。前者はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を改造したEL&Pの曲から、後者はHelloweenのドラマーだったIngo Schwichtenbergが生きてく上で大事にしたいと言っていたものです。
Ingoは無邪気に笑う人でした。いや、そう見えただけかもしれませんが、笑顔の素敵な人でした。彼は・・・クスリに手を出して、その後自殺しました。何が彼を其処に追い遣ったのかは勿論分かりませんが、最終的には「もう自分は自分自身の支配者たりえなくなった」という感覚の下に自ら命を絶ったのでしょう。彼の笑顔を思い出すと、私は哀しくなります。無邪気な笑顔を持ったまま生きるなんて、この所謂「文明社会」では許されていないことなのかな、と。
それでも私は、いつか皆が無邪気に笑える日の来ることを見限りません。(先天的楽天家やも。)
D-DOGさん、貴方が勧めてくれなかったら私は恐らくこれらの楽しいゲームに一生出くわさずじまいだったでしょう。また、こういったゲームについて事前に(五ヶ月くらいまえから)いろいろ教えて下さったD-DOGさんのご友人諸氏(お名前、考えた上で割愛させて頂いてます。m(_ _)m)にも、ここで改めて御礼もうしあげたく。
Thanx all!
(以上2000.07.21)
(2007.08.30現在)
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