この頁では、私Rjがあのおもしろい2DゲームKanonをやってみて思ったことなどを書きます。「Kanon」自体は所謂「十八禁」遊戯ですが、この頁の閲覧は十八歳未満でも問題皆無・・・と思います。内容は私の好み暴露が中心で、「Macでウインドウヅのゲームをしよう!」的手引き書度合いは絶望的に低いです。変な期待をしないようお願い申し上げときます。(2000.06.27)
SkaaRj_68で触れた通り、D-DOGさんと某ヒミツのひとのオススメに乗って「Kanon」をやってみました。(ヒミツのひとの密告によると、D-DOGさんもこれのネタ(登場人物の口癖等)を彼のコラム「Silly TALK」で時折使ってるそうですし、去年のにんきゲームの一つで入手も容易だろうとのことでしたゆえ。)これはウインドウヅ上で動くウインドウヅ用のゲームです。(「全年齢版」というゲーム専用機用のも出てるらしいのですが、ここでは略。)2000.06.27現在、Mac版なるものは出ておりません。従って、Macintoshしか使ってない人は何らかの方法でウインドウヅ環境をでっち上げないといけません。(以下、「Rj's CoMiPa Page」に準ずる部分は省略します。)
#Comic Partyは一応BLPEでも動いたのですが、Kanonは私の環境だとインストール不能でした。ので、Connectix Virtual PCで遊びました。動作は非常に快適です。
これに関しては・・・既にいろんなところにあるみたいですゆえ、必要に応じてweb上で検索してみて下さい。検索語は「kanon」「攻略」「うぐぅ」等でいいと思います。ただ、「標的」を絞って進めることを心がければそんなに大した苦労や詳細な情報は要らんちんだと思われます。
そんなこんなで、PCえっちぃゲームの海へ二度目の航海。最初、この「かのん」はどんなゲームか見てやれってんで適当にやってたのですが・・・誰かさんに憑かれました。。。このゲームでも(少なくとも途中からは)「添い遂げます。」という覚悟で女のコに挑まないとダメダメちんです。のぞむところよ、行くとこまで行っちゃる!ってんでクリヤしてったひとの印象をクリヤした順に並べます。
自らの欲望に任せて話を進めていったら、このひとに憑かれました。文字通り、憑かれました。半ば闇に棲むこのひとは闇の中でこそすげいカッチョイイのですが、一方で殆ど犯罪的としか言えないくらいの愛らしさが。。。言葉というものを擦り切れないように大事に使ってるところなんかもぐっときました。こんなひとになら、憑かれてこの身が果てても悔いはありません。夜な夜な逢引しまくって実際果てそうになってしまったんですけど、とんだ巻き添えを喰ってしまったものであるというような認識は生じませんでしたよもちろん。だってタコさんウインナーにはちみつクマさんですから。このひとのお話の途中で、もうこのゲームのいちばんきにいりは決定してました。ただ、えっちぃシーンはあまりに切なかったっす。。。ぅぅ。
(てことで、こみぱの彩ちゃんに引き続きここでもD-DOGさんとの深刻なコンフリクトが生じてしまったようです。。。なんでだよなんでなんだよなんでだよぅ・・・好みの傾向が全般的に似てるということではないようなので、この辺りが「積集合」になってるということでせうか。)
舞さんシナリオのオマケで、このひとの裏話も生じます。このひとも舞さんのともだちだけあってすげいいいコなのですが・・・強いですね。。。舞さんを奪い合うライバルになるんぢゃないかと心配です。
もし私が従姉妹の切実なる訴えを無視しつつ風呂に入って湯冷めしないうちに寝てしまっていたとしたら、きっと最初はこのひとに憑かれていたことでしょう。初め、ちと幼い感じがあって私の好みではないやも、という印象だったのですが、そんなの覆してしまう魅力がありました。いたづらとかあまのじゃくとかいたづらとか表現が分かりやすいとかいたづらとか添い寝とか添い寝とかいたづらとかとてとてとかいたづらとかネコの方が大人に見えるとかいたづらとか「くいっ」とかいたづらとか「あぅーーーっ」とかいたづらとか冬の花火とかいたづらとか参列者は雪だるまだけとかそういうのに私は無茶苦茶弱いようです。荒んだ社会で暮らすうちに多くの人が失ってゆくものものを沢山持ってるコだと思いました。澄んだ青空の如く。えっちぃシーンは、えっちぃぢゃないです。いちばんきにいり。
(しかし、どうして私はこうも「人間界とその外との境界領域」に引き込まれるのでしょうか・・・なんて自問は愚劣ですね。私自身が物の怪なんで当然の成り行き。ははは。あ、因みに真琴さんのお話では天野さんという攻略不能人物が出てきますが、彼女もなかなか。空からお菓子が降ってきたら素敵です。)
このひとは「俺」の従姉妹ということで、最初から正体バレバレでどんどん出てきます。「表番」という感じですか。こう書くとあまり有り難みが無いようですが、そんなことないです。他のシナリオでも「うう」と思わせる役をやってたりしてよいですし。「俺」との応対では「突っ込まずにボケを止める」なんて離れ業をやってのけますし(そんなひとゐたらお相手願いたいです。)、ねこが絡むと人格変わるってなところも親しみを感じさせたりするのですが、流石に朝に弱い私もあそこまで寝たままではいられません。私の負け。その他にもけろぴーとかにんじんとかイチゴサンデーとか、じわりと効いてくるタイプと思いました。白い朝、白い雪、白い月。漆黒の闇に棲息する現実のRjにしてみれば、ある種の憧れたりうるのかもしれません、その白さが。えっちぃシーンまで白かったような。
(この街、小樽か函館あたりの雰囲気ですかね?白い雪に覆われつつもそこには水があり、月の光の下で街の光をベランダから眺めるってな情景は、私にとってやや郷愁を煽るものです。や、北海道には行ったことないんですけど・・・まさか前世で?ってのは冗談ですが、まあそんな感じで。)
このゲームに出てくる攻略対象のひとの中で、私にとっては最も「現実的」な存在です。打ち開けて言ってしまうと、「そんなやつ、いねえよ!」度が最も低いひとです。ただ、現実的に考えてそんなにきっちりと先を見通せる医者がいるのかというとちょっとアレなんですけど・・・気にしないでのめり込んだ方がいいのは言う迄もありません。このひとも白ですね、肌の色だけぢゃなくて。が、四次元ポケットとか子供の落書きとかなま温かい雪の方がもっと嫌とか中好評なんて嫌とか、かなりしっくり来るものがあって素敵でした。お話としては、「現実的」な人格設定ということで多少ありがちなものになってるとも言えるのですが、個人的にはいちばん「近づけた」という印象です、自分(Rj)が。私は最期まであんな風に笑っていられるでしょうか。恐らく無理ですが、それでも笑っていたいものです。や、私が死神に何かを予告されてるってんぢゃないですけど、誰でもいずれ死ぬでしょ、多分。そんなこともあって、えっちぃシーンは「なくてもいい」度がやや高かったかもしれません。見たくなかった、ということではないのですが。。。ところで、本当は何歳だ?
(香里さんもすげい気に入り・・・どうしよう・・・・・・全然チガウたいぷなので、「どっちか選びなさいね。」と言われたらプラナリアと化して対処するしかありません。)
どう見てもこのひとが「裏番」です。色はもちろん夕焼けの赤。最初に出てきた瞬間、羽が生えてるのでこのひとはきっと天使に違いないと思ったのですが・・・リュックに付いたニセモノでした、その羽。ははは。当たり前か。ということで、私が「毎回おしまいの方になると出てくる身を切られるシーン」の謎に気付いたのは、栞さんの時でした。最初に栞さんに走ってたらどうなってたんでしょね。。。まあいずれにせよ、いきなり襲いかかってくるとかうぐぅとかからかうと面白いとかうぐぅとかとれたてのたい焼きマニヤとかうぐぅとかうぐぅは風邪引かないとか夕焼けとかうぐぅとかそれだけで今まで待っててよかったなってとかうぐぅとかそのまま立ち去る作戦とかうぐぅとかこんな一瞬が永遠に続くといいなとかうぐぅとか忘れないでくださいとかうぐぅとかうぐぅとか・・・うぐぅ。。。男の子っぽくて元気な様子も悪くないのですが、やっぱり過去の記憶と最後のアレがいちばん現実感ありました。
(そういや私の選んだ攻略順序ですけど、最初の舞さんは欲望任せ、次の真琴さんも舞さんコースに行かないようにした以外は欲望任せです。その後は、考えてやったもの。このひとを最後にしたのは、パッケージ等を見てこのひとが「裏番」だと判断したからです。で、自分としてはそれでよかったと思ってます。)
〇勝五敗・・・簡単に言うと、また全敗。。。
「登場人物の印象」以外についても少し書きます。「運と能力のバランスが大事」ってな点からすると、このゲームは殆どゲームではありません。こまめに保存しながら進める限り、先行きは運や能力とはほぼ無関係です。こういうのを俗に「びぢゅある・のべる」と呼ぶようですが、私に言わせれば「音楽付き電子絵物語」でしょうか。呼び方なんて何でもいいんですけどね。
選択肢による分岐ですが、迷うような時は多くの場合「どっちでも結果は同じ。」になるようです。選択肢自体もそれほど不自然ではありませんので、そんなにムキになってこまごまと保存しながらやらなくてもいいみたいです・・・ってのはもしかしたら私の感覚が特異な所為かもしれませんけど。。。このゲームの楽しみは一般的な「ゲーム性」にあるのではなく、別のところにあると私は理解しています。素直に進めていけば、自力でクリヤできるでせう。但し、CGをきっちり全部集めたい場合はweb上の攻略情報が役に立つかもしれません。
さて、女のコの印象は上のような状態だったのですが、それらを別として一番気に入ったのは「俺」の発想や言動です。一般的に言うと恐らく「異様に突飛で非常識」となるんだと思いますが、私には心地よいものでした。(つまり、私みたいにへんちくりんなヤツぢゃない人が遊んだ場合、多少の・・・かなりの違和感が発生する可能性もありまくりです。)異常な事態に動ぜずそれを自然に受け入れてしまうあたりはまあ私も多少はなんとかなりそうですけど、あそこまで小気味よいテンポでボケをかましたり面白いことを思いついたりキシャ〜ッとかやってみたりは出来ないかもしれません。あと、あんな複雑な過去を十歳くらいの頃に有してるとこなんかも全然かなわんちんです。
各人の一回目クリヤ時に於ける印象への評価を中心に。
名まえ | 一いん | 見かけ | 浮かれ | 打たれ | 憑かれ | 抜かれ | やられ | 泣かせ | ふにゃけ | ☆合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
舞 | SS | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆ | 18 |
真琴 | S | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆ | 16 |
名雪 | C | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | 12 |
栞 | B | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | 12 |
あゆ | A | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ | ☆ | ☆☆ | ☆ | 14 |
「一いん」はこみぱの時と同様にSSからCまでの評価を適当に割り振ってみてます。「見かけ」から「ふにゃけ」までは、項目ごとに相対評価をしてます。
世に評価方法は星の数ほどありますが、どんな評価方法も完全ではないという一般論の例に漏れず上の評価もあまりに断片的なので、「単純に☆の数では表現できなかったこと」などを少々追加します。(上の評価項目、もしかしたら「人間には不利」なのやもしれません。。。)また、攻略対象外のひとへの印象もここで書きます。
ということで、The Winners' Podiumでも描いておきます。(上の表の通りですが、たまたまです。ここでの順位決定は、Rjの脳内でこっそり行われています。)
舞 真 ┌───┐ 琴 │ 1 │ あ ┌───┘ │ ゆ │ 2 └───┐ │ 3 │ └───────────┘
おめでとう!
「kanon」と言えばまず連想するのが追復曲とか呼ばれる楽曲形式ですが、このゲームで使われている背景音楽の多くは静かでけれん味無くいい感じでした。個人的にはオルゴール調のやつが特に気に入りです。が、最後(エピローグの後)に流れる日本語の歌詞があるやつ(エンディングテーマ?)はちょっと・・・ま、贅沢を言えば、ということですが。
やっぱり、ごむつけなさいね・・・
半分くらい遊び終えた時から私の中ではほぼ固まっていたと言っていいことなのですが、このゲームに与えたい超個人的(© Makotoさん)鍵言葉は
Give me a chance to be near you.
です。遊ぶ前は、「やたら少女漫画風な世界を描いててついていけなかったらどうしよう」とちょっとだけ不安に思ってたんですが、実際やってみたら非常に印象深いものでした。「俺」の個性が私に調和したというのも大きいのですが、他にもいろいろなことを感じ考えさせられました。お話の展開は多少突飛ですが、最終的に「神頼み」系ではなく「自分次第」ってとこも気に入りです。
このゲームをやって、自分が昔内輪向けに書いたお話を思い出しました。ちょっと共通するものがあったのでしょうか。自分にとってはもう風化したようなものなのですが、気が向いたら内輪向けの部分を適当に手直しして公開してみようかなぁなんて気になってたりします。「内輪」外のひとが読んで面白いもんかどうかはかなり謎ですけど。
さてと。私も久々に「白い雪に覆われた冬の街」を見てみたくなりました。何年か前に「真っ白な雪に覆われた外堀通り」なんてのをミシュランのタイヤで走ったことがあるような気もするのですが、やっぱりいくら白くても東京だとごぢゃごぢゃしすぎかもしれません。かといって、スキー場周辺ってのも山山山すぎだからちょっとチガウし。やっぱり北へ行かないとダメでせうね。
D-DOGさんとヒミツのひと、あなた方が勧めてくれなかったら私は恐らくこの楽しいゲームに一生出くわさずじまいだったでしょう。また、こういったゲームについて事前に(四ヶ月くらいまえから)いろいろ教えて下さったD-DOGさんのご友人諸氏(お名前、考えた上で割愛させて頂いてます。m(_ _)m)にも、ここで改めて御礼もうしあげたく。
Thanx again!
(以上2000.06.27)
(2007.08.30現在)
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